その他連載コラム

化学物質過敏症 ~その原因は、様々なアレルギーの原因でもあったのです〜

『病気のデパート 放浪記』 第二話 <毎月1日・15日連載>

ある日、掃除をしていてゴミ袋を触っていたら、顔に赤みと痒みが出ました。ゴミ袋のプラスティックのようなにおいすら気分が悪くなって、のどの痛みも感じました。ゴミ袋を離したら、顔の赤みも痒みも15分くらいでなくなりました。そこで、ホリスティックキネシオロジー(フィシオエナジェティック)検査を受けに関西カイロプラクティックへ行きました。以前から、もしかしたらと感じていましたが、化学物質過敏症でした。

昔から、においに敏感なため、タバコや香水、柔軟剤などの香料、プラスティックのにおいなどでむせたり、添加物の入った食材でのどが腫れる事もありました。それが、化学物質過敏症が発症したとたん、今まで気にならなかったクリーニングや防虫剤や果物の農薬のにおいにまで症状がでるようになりました。

化学物質過敏症を発症した原因は、肝臓の機能低下、リーキガット症候群カンジダ真菌の増殖でした。肝臓での解毒や代謝がうまくいかなくなると、様々な症状の原因となります。

肝臓には次のような機能をはじめ約500種類もの機能があります。

・解毒機能
・胆汁分泌
・血液成分の調節
・たんぱく質・脂質・糖質の代謝
・アミノ酸合成
・抗酸化物質の合成
・血糖値の調節

肝臓の解毒機能低下から起こる症状は、倦怠感、頭重感、頭痛、肩こり、悪酔い、アルコール中毒、自家中毒、目の症状(眼精疲労、飛蚊症、目のかすみ)、化学物質過敏症、蕁麻疹、精神症状、不眠症、パニック障害、活性酸素の発生(動脈硬化、肩こり、腰痛、免疫力低下)、鉄欠乏性貧血、肝硬変、などさまざまです。

肝臓が「沈黙の臓器」と言われるのは、一見肝臓と関係の無いような症状として出ること、そして血液検査でも調べることが難しいからです。血液検査の肝機能では何を調べているのかというと、急性の炎症が起こっているかどうか、ですので実際には機能を調べているのではないのです。アルコールが全く飲めない人は解毒機能が弱いということになりますが、それだけでは血液検査には引っかからないのです。

それから、最近アレルギー、自己免疫疾患の原因ではないかとされているのが、漏出性消化管症候群(LGS、リーキガット症候群、リーキーガット症候群)です。また、常在菌で悪玉菌の一種のイースト菌(酵母菌)の仲間で、誰にでも小腸に住み着いているカンジダ真菌は強い病原があるとは考えられていませんが、増えすぎると様々な不定愁訴や病気の原因になることがあります。このリーキガット症候群とカンジダ真菌の増殖がアトピーや様々なアレルギーの原因であるともいわれています。

筆者が症状改善のために行ったのは、まずは身のまわりから化学物質をなくすことでした。今まで使っていたシャンプーやヘアケア、台所や洗濯用の洗剤などをやめて、すべて無添加の石鹸に変えました。石鹸だとなかなか髪が洗えないため、ばっさりショートにしました。歯磨き粉も体内に入りやすいので、合成界面活性剤や保存料を使用していないものを使っています。服も天然素材の物に変えました。

食事も、なるべく保存料や添加物や農薬の使っていない物を自然食品のお店に買いに行ったり、無農薬ばかりだと値段が高いので果物は皮をむいて食べるようになりました。水は、浄水器の水か、ミネラルウォーターを買ったり、井戸水を汲みに行ったりして、1日に1.5リットル~2リットル飲んでいます。身の回りには化学物質が溢れていて、いつの間にか体内に蓄積していたのだな~と改めて思いました。

それから、肝臓の機能を助けるために、ニンニクやざくろをサプリメントでも摂って、解毒時の活性酸素を除去するためにビタミンCやビタミンP(玉ねぎ・柑橘類・ベリー類・りんご)をとりました。ビタミンCのサプリメントは摂取していると体調がとても良くなるのがわかりました。頭が締め付けられる頭痛もすぐに良くなったり、風邪もひかなくなりました。

胃酸の分泌を促進させたり、悪玉菌の増殖を抑えるためにリンゴ酢をコップ1杯の水に10ml程度を混ぜて食前に摂取するようにしています。また、乳酸菌(善玉菌)のサプリメントも摂取しました。

腸壁の修復にはLグルタミン(生卵・生魚)や、フラクトオリゴ糖(にんにく・玉ねぎ・ごぼう)や亜鉛(魚介類・ナッツ)をとりました。腸管免疫を改善させるために、アストラガルスのサプリメントも摂取しました。カンジダ真菌を減らすために、グレープフルーツシードのサプリメントも摂取しました。サプリメントや合うハーブは人それぞれ違いますし、飲む量も期間も違いますので注意してください。

現在、リーキガット症候群は治り、肝臓の機能も回復して、カンジダ真菌も減りました。カンジダ真菌は白砂糖やパンなどの甘い物や大豆製品や乳製品、カフェイン、抗生物質を摂取することで増えるので、あまりとらないように注意しています。必要のなくなったサプリメントもやめました。

そうして筆者の化学物質過敏症の症状はかなり良くなりました。ヘアカラーで傷んでいた髪にヘアケアをしてもパサパサしていた髪も修復されてきました。大変でしたが、日常生活を見直すきっかけとなりました。あまり化学物質に頼らない生活が身につきました。家族の健康など、改めて考えるようになりました。

日用品を買い換えた後は、余分な物を買わなくなったので節約につながったと思います。体力が落ちて、免疫力が低下したときに発症するといわれているので、これからも栄養をとって、免疫力も上げたいと思います。散歩をしたり、サウナで汗をかいたりするのも良いそうです。

この病気は、本音を言うとみっともないですが、回復したとしても元に戻れるわけでもないので、筆者の大好きだったオシャレができなくなりました。ヘアカラーもメイクも好きな服も、あきらめました。大好きだったレジンや紙粘土をつかったアクセサリーづくりもできなくなりました。病気になって、今までの生活を無くして気づきました。好きなことができなくなったことは、これまでのパニック障害もそうなんですが、本当に辛いことです。

だから、コラムを書くことに決めました。一人でも多くの方に参考にしていただけたら嬉しいし、またこのような病気になって欲しくないから、予防できることはしていただけたら嬉しいです。化学物質過敏症で苦しまれている方々が、一日も早く回復されることを願っています。

川田 直美  障害者ドットコム株式会社スタッフ

川田 直美  障害者ドットコム株式会社スタッフ

生まれながらのHSP、発達障害(学習障害・LD)やパニック障害を抱え、生きづらさも感じながら、日々楽しくいこうと考えている。今まで、花屋、ケーキ屋、カフェ、デザイン企画、オリジナル雑貨制作などいろいろな仕事を経験。自然と犬と本が大好き。

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