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「人工透析」とは?人工透析は腎臓の役割を果たします

出典:http://www.photo-ac.com


「人工透析」という言葉は知っていても実際よく分からない、そんな方が多いのではないでしょうか?実際に自分や家族が人工透析を受けていないと、なんとなく腎臓の悪い人が受けるものというくらいにしか認識されていないのではないでしょうか?

人工透析ってなにをするもの?どんな人に必要?



腎臓は尿を作る器官です。血液中の老廃物や余分な水分を濾過し排出します。これにより体液が一定の状態を保てるのです。その他にホルモンなどを分泌して体内の環境を調節する機能など、とても大切な器官のです。

人工透析とは腎臓の機能を人工的に代替えするもので、血液を濾過して人工的に浄化します。腎不全など様々な原因で腎臓の機能が低下して、10%程度まで低下すると人工透析が必要と言われています。

急性腎不全と慢性腎不全があり、急性腎不全は早急な治療で多くの機能回復が見込めますが、慢性腎不全はある程度機能低下が進まないと自覚症状が現れないので発見が遅れることがあります。その場合、腎機能の回復は困難だと言われています。

腎不全が進むと「尿毒症」という命にかかわる非常に危険な状態になります。老廃物や水分が体内にたまってしまうため、むくみや高血圧、末期になると全身けいれんなどが現れます。


人工透析の種類は?



人工透析の種類は大きく下記の2種類に分けられます。

①腹膜透析療法

自身の腹膜を使って透析を行います。透析液を交換するためのカテーテル(カニューレ)をおなかに埋め込む手術をします。

メリット
透析液を自分で交換できるので、通院による拘束時間が短い。
ゆっくり透析を行うので、心臓など血管系への負担が少ない。
生活スタイルをあまり変えなくていい。

デメリット
カテーテルを埋め込み異物を滞留することになるので、腹膜炎などの合併症が起こることがある。
長期に渡って行うと、腹膜の劣化が進み合併症を起こすことがある。4〜5年で血液透析への移行を検討(個人差があります)。


②血液透析療法

腕から血液を取り出し血液透析器(ダイアライザ)を通して浄化した後、再び体内に戻します。腕の静脈と動脈をつなぎ合わせる(バスキュラーアクセス/シャント)手術が必要です。

メリット
日本では最も実績のある治療法で、医学的ケアが充実している。
スポーツが可能。

デメリット
拘束される時間が長く、週3回、1回4時間程度かかる(個人差があります)。
心臓や血管系に負担がかかることがある。
低血圧、悪心、けいれん、頭痛、疲労感などが現れることがある。


人工透析治療にかかる費用は?



1月で外来血液透析で40万円、腹膜透析で30〜50万円。年間400〜600万円と言われています。

特定疾病療養受療証の交付を受ける、身体障害者手帳(内部疾患1級)取得と自立支援医療により医療費などを抑えることができます。また、障害年金(原則2級)を受給することができます。



腎不全になると様々な合併症が出現します。食事制限、水分・塩分の制限、行動の制限など生活の質が低下します。早期発見・治療により人工透析治療に至らない様に心がけましょう。

障害者ドットコムニュース編集部

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「福祉をもっとわかりやすく!使いやすく!楽しく!」をモットーに、障害・病気をもつ方の仕事や暮らしに関する最新ニュースやコラムなどを発信していきます。
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