「民Say!Rap!」全民児連が民生委員PR動画を発表~ラップに乗せて愉快に歌い上げる

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民生委員の全国一斉改選となる12月はもうすぐそこです。それに先がけて全国民生委員児童委員連合会(全民児連)は、10月31日(木)にPR動画を発表しました。

PR動画の内容は現役民生委員15名によるラップの披露となっており、「活動への誇り」「隣人愛」などをリズムに乗せて伝えます。ラップの監修はプロラッパーの晋平太(しんぺいた)氏が行っており、本格派の楽曲に仕上がっております。

民生委員の役割

民生委員とは、孤独死リスクの高い世帯への見回り活動や生活相談を中心とした活動を行うボランティアです。生活相談に答える難度が(子育て相談などで)高まるなど負担は増しており、担い手不足や委員の高齢化が課題となっています。

事前のネット調査では、若い世代の多くが「やってみたい」と興味を示している結果が出ています。その反面、活動内容まで知っている人は少なく、折角興味をもって参加してくれた若者世代に幻滅される危険性もあります。詳しい内容はこちらの記事で

PR動画にラップ歌唱を選んだのは、若者世代に寄せつつ活動内容を伝えるという思惑があるのではないでしょうか。動画内には見回りや子ども食堂といった実際の活動シーンも挿入されています。

プロラッパー晋平太氏による監修

歌い手となる現役民生委員15名は平均年齢が60代とラップに馴染みの薄い人が多いです。そんな彼らを支えるのはプロラッパーの晋平太(しんぺいた)氏による監修で、本格的なラップ楽曲「民Say!Rap!」として仕上がりました。

作詞においては民生委員の方々へインタビューした内容を基に「隣人愛」を軸として書き起こされています。その中でどの世代にも親しんでもらえるよう軽快なフレーズを盛り込むなど、堅苦しくならない心配りも欠かしておりません。

晋平太氏は民生委員について「ラッパーと民生委員には『地元愛』という共通項があります。」と述べています。完成した「民Say!Rap!」についても「自分の住む地域や人々について考えるきっかけになれば」と期待を滲ませました。

「令和初」の称号は今回だけ

今回の一斉改選は令和になって初となります。つまり、「令和初の民生委員」という称号が得られるチャンスとも捉えられます。何か「令和初」を背負いたいという方は、お住まいの地域の民生委員に立候補するのもアリだと思います。

とはいえ活動内容が多岐にわたるほか、子育て相談などシビアな仕事もあるかも知れません。その上ボランティア(すなわち無償)なので、軽い気持ちで引き受けられるものでもないでしょう。担い手不足が問題ではありますが、1期(3年)限りで続投しない人も多い辺り同情でも引き受けられる仕事ではありません。

PR動画でラップを披露する効果というのは、活動内容の周知くらいではないかと思います。改選後はボランティアでありながら多様かつハイレベルな活動内容を課される状況を緩和できるかどうかが大事となってくるでしょう。

公式サイト

全民児連ホームページ
https://www2.shakyo.or.jp

障害者ドットコムニュース編集部

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