就業に必要な2つのスキル~自律スキルとソーシャルスキル
その他の障害・病気 発達障害一般的に就職するために必要だと言われている2種類のスキルがあります。「自律スキル」と「ソーシャルスキル」です。発達障害のある人にとっては、より重要になってくるスキルです。ここでは、それぞれ1つずつ見ていきたいと思います。
自律スキル
「自律スキル」とは自分の得意なこと、苦手なことの両方を理解し、それをはっきりと他人に伝えることができるというスキルです。これには自己理解と得意なことを確実にこなすスキルも求められます。自分のことを知っており、自分を使いこなすことができると証明するために必要なスキルです。
ソーシャルスキル
「ソーシャルスキル」とは社会生活を送る上で最低限、要求されるスキルです。たとえば、電車の乗り方や、買い物の仕方、目的に応じて服装を変えることができる、気持ちのコントロールといった「生活」する上で必要なスキルのことです。また、挨拶の仕方、言葉遣い、謝罪の仕方、名刺交換の方法、相談する勇気や、指摘や助言を素直に聞くことができるといった、コミュニケーションにまつわるスキルもこれに含まれます。
「自律スキル」と「ソーシャルスキル」の2つのスキルが身についていないと、就業することは難しいです。そこで、今の自分にこの2つのスキルが備わっているか確認していきたいと思います。
自律スキル・得意不得意の明確化
得意、不得意については、明確に区別できています。得意なことは「PC操作」、「数学の勉強を教えること」、「長期記憶」、「一定のパターンを繰り返す行動」です。次に苦手なことですが、「臨機応変な対応」、「環境や人の変化に慣れること」、「体力や疲労のコントロール」です。
不得意をどこまで補えるか
次に不得意なことついて、どこまで自分が補えているかみていきます。
「臨機応変な対応」について
僕が一番苦手な状況は人前での発表です。かつては焦りから、発表内容が無茶苦茶になってしまったこともありました。しかし今では、場数を踏んできたので、少し落ち着いて発表できます。このことから、僕は経験せえ積んでしまえば、ある程度は臨機応変な対応ができるようになると考えています。
「環境や人の変化に慣れること」について
これについてはまだ課題が多く、環境が変わってしまうと、誰に報告、相談を行えばいいか迷ってしまい、自己判断で行動してしまうことがあります。対策として、指示をする人を1人に絞ってもらえるように配慮をお願いすることを考えています。
また、僕はアトピーを持っているのですが、環境が変わるとかゆくなってしまいます。アトピーに関しては、自分でかゆくならない服を準備したり、かゆくならないような環境を作れるようにすることも課題です。
「体力や疲労のコントロール」について
僕は元気があり、体力に余裕があると作業を一気にやってしまう癖があります。その結果、一気に疲労が貯まってしまい頭が働かなくなってしまいます。
対策としてタイマーを用いて作業をすることにしました。しかし、いざタイマーを用意してみると、全くタイマーを使っていませんでした。タイマーのない作業に慣れている僕は、作業を始めるとタイマーのことを忘れてしまっていたのです。これは僕の自閉症スペクトラムの「一定のパターンを繰り返す行動」が得意という特徴が原因だと考えられます。
しかし、タイマーは僕の体力疲労コントロールに必要不可欠だと思うので、時間をかけてでも身につけたいです。
また、「疲労の限界」の線引きが自分で判断できないところがあります。僕は頼まれた仕事は全部やってしまう「お人よし」なので、頼まれた仕事はとことんしてしまいます。そのせいで疲労が溜まり倒れたこともあります。今後失敗しないためにも、まずは自分から仕事を断るために、「疲れがたまっているので作業ができません」と言えるようになるところから始めたいです。
ソーシャルスキル
次にソーシャルスキルです。「助言や指摘を受け入れる」ことに関しては、昔から親に反抗することがほとんどなく、言われたことは素直に受け入れることができています。
しかし、「他者に相談できるか」についてですが、こちらは先ほどの誰かに報告や相談することが苦手という話に通じてきます。対策して、相談できる人を1人に絞ってもらえるように配慮をお願いすることを考えています。
まとめ
これらの話をまとめてみると、今の僕は、まだ2つのスキルを持ち切れていないということになります。今後は、この2つのスキルをしっかりと身に着けて就業したいです。参考文献
【Medical Note】
https://medicalnote.jp
その他の障害・病気 発達障害