緊急事態宣言で外出自粛による漠然とした不安~コロナ鬱にならないために
うつ病新型コロナウイルスの影響で在宅勤務をされている方で、ストレスが溜まっている、あるいは、体調のリズムが崩れていると感じられている方も多いのではないでしょうか?筆者も現在、在宅勤務で身体のリズムが普段と違い、違和感を感じています。そこで、ストレスの原因や、筆者も実践しているストレス発散方法を紹介させていただきます
ストレスの原因は?
日本でも緊急事態宣言が出され、イベントや行事の中止になり、大人は時差通勤や在宅勤務、子供たちは休校休園、ウイルス予防に奮闘し慣れない日々が続いています。マスク着用の息苦しい生活、それにマスクや日用品を求めての行列、そして品薄状態、生活の心配と不安で誰もが落ち着かない日々を過ごしています。そして、さらに大変なのは医療や、介護、育児に携わる方々です。
体調面、心理面の不調チェックをしましょう
環境の変化や先の見えない状況で、行動の不自由さの中、緊張した状態が続いています。こんなときは無意識に体や気持ちに力が入り身体に痛みや精神的にイライラ、不安も高まります。私たち誰にでも心理面や体調面でさまざまな不調が起こってくる可能性があります。皆さん、下のような症状はありませんか?
体調面 疲れが取れない、眠れない、頭痛、 腹痛、肩こり、体の痛み、めまいなど
心理面 不安や心配、イライラ、落ち着かない、落ち込む、緊張感、集中できない、意欲が出ないなど
対処法及び留意点
専門家は、先の見えない不安が続くことで、ストレスや心の不調を訴える人が増える可能性を指摘しています。外出自粛中、心の健康を保つため、何に気を付ければいいのでしょうか?専門家は次の4点を挙げています。
① 一日のどこかで、自分の好きなことをする時間を短時間でも必ず取り入れること。読書などの趣味を楽しむなど、趣味がなければ天気が良い日に外を散歩し、景色を眺めるだけでもいいでしょう。
② 食事と睡眠を大切にすること。緊張状態にある時は交感神経の働きで寝ない、食べないという状況になりがちです。災害時のようにカップ麺などインスタント食品ばかりになるのも良くなく「野菜を多めにした、健康的な食事をゆっくり食べることを気に掛けてほしい」とのことです。
③ ニュースに接する時間を制限すること。「特にテレビやスマートフォンなどに流れるニュースなど、世界中の危機的な状況を見続けることで不安に陥っている人が多いとのことです。情報を得ることは大事ですが、昼と夜の2回など、見る時間を決めた方がいい」と話します。
④ 直接会う以外の手段で意識的に人と連絡を取り、つながること。例えば週1回、誰かと電話すると良いでしょう。普段あまり連絡を取らない人や、いざというときに頼りになる人でも誰でもいいのです。
私の場合
私自身も在宅勤務で、普段より運動不足を感じています。どこかへ出掛けたくても、さまざまな店が自粛のため閉まっています。行く所がないので、窮屈に感じています。そのため、三密を避けて気晴らしにドライブや、近くの公園まで散歩することで、気持ちが沈まないように努めています。先日は、普段行かない場所にでかけました。田舎の誰もいない道を長い時間を掛けて歩きました。他人とほぼ会わないため、感染の心配もないですし、久しぶりに身体を動かして、気持ちのいい汗を流しました。大き目の公園などの誰もいない場所での散歩は、気分転換になります。
国の専門家会議においても3月19日に出した提言では、「(三密を避けた)外出機会を確保することは日々の健康を維持するために重要で、ひとりでの散歩や限られた人数での散歩などは感染リスクが低い」と発表されています。
もし、宜しければこの機会に、自然と触れ合うのはいかがでしょうか?鬱々した気持ちが少し和らぐと思います。
終わりに
このコラムを書いている筆者も明日はどうなるか不安です。そういった時、特に私の様に何かしら障害をお持ちの方は、訪問看護、お近くの相談機関や、かかりつけ医と常に連絡を保つことで、不安が減ると思います。積極的に活用してみてはいかがでしょうか?
【一般社団法人日本産業カウンセラー協会新型コロナウイルスによる不安やストレスなどの心の問題に対処するために】
https://www.counselor.or.jp/
【西日本新聞 長期化する自粛…心の健康保つには?精神科医に聞く4つのポイント】
https://www.nishinippon.co.jp/
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