障害者就労施設の手作り布マスク販売で活路を!~変化に対して新しい試みを

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今まで、軽作業や内職がメインだった障害者就労施設の仕事が変化を起こしています。新たな試みを紹介していきたいと思います。

出典: Photo by Vera Davidova on Unsplash

就労継続支援B型事業所などでは、軽作業を中心とした仕事を行っています。例を挙げると、農作業、部品の加工、製品に刺繍をするなどの手工芸、パンやクッキーなどのお菓子作り、飲食店での調理、衣類やリネンなどのクリーニング、清掃があります。それが新型コロナウイルスの影響で仕事が激減した事業所が増えたため、新たな試みが行われています。

新型コロナウイルスで障害者就労継続支援の労働環境に変化が

新型コロナウイルスの感染拡大で、全国で障害者就労支援施設などが苦境に立たされています。感染への不安から障害者らが利用を自粛する動きが広がり、報酬や補助金の目減りが施設運営を直撃しています。これまで作業していた内職や手作り品などの受注も大幅に減り、障害者の就労機会も奪われようとしています。このままでは障害者の居場所を守れなくなる恐れがあり、関係者の苦悩は深まっています。

それだけでなく、福祉作業所などで働く障害者らの労働環境にも大きな変化をもたらしています。特に飲食関係を運営している事業所は影響が大きく、1日の来店者が0の事業所があり、苦しい状況にあります。接客を通じた地域住民との交流や、店舗運営の話し合いなど、自立生活につながる貴重な場が失われつつあります。

そんな中、手作りマスクに活路を見出す事業所が増えてきました。社会のニーズに応え、さらに自らの立て直しも図る一石二鳥の策です。

障害者の労働環境に変化

全国122カ所の福祉作業所などが加盟する「全国自立生活センター協議会」の今村登副代表は「新型ウイルスの影響で状況が変化しても、障害者が働きやすい環境をつくることが必要だ」と語っています。

今までの内職や軽作業中心の作業だけではなく、社会のニーズに合った業態を、考えていかなければならないのかも知れません。

不幸中の幸いですが手作りマスクを通して、世間的にはあまり知られていなかった障害者就労支援事業所が少しずつ周知されるようになってきました。また、社会のニーズに応えることは社会貢献だけでなく、利用者自身のやりがいにも繋がります。そしてやがては、問題となっている工賃の低さの改善にも繋がるはずです。

変化を恐れず、順応することが必要なのではないでしょうか。

tkbn

tkbn

40代男性。30代半ばでうつ病を発症。40代になって発達障害の疑いありと診断される。就労支援機関で自分の特性について学び、最後の就活を終えコラムを書いています。趣味は鉱石収集。年2回大阪・京都で行わるミネラルショーや即売会に行って、気に入ったものをコレクションするのが楽しみですが、部屋で飾る場所が無くなっているのが最近の悩みです。

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