怒りの裏に隠された6つの信念〜無意識に固定された自分の信念を見つめ直してみよう
暮らし出典:Photo by Usman Yousaf on Unsplash
怒りという感情は誰にでもあるものですが、決して悪いものではありません。怒るべきときには怒ることも必要です。ただ、怒りに任せるのではなく、その場で冷静に伝えることが重要です。「~べき思考」というものがアンガーマネジメント(怒りをコントロールする方法)ではよく聞かれます。「こうあるべき」と思ったことと現実との差で怒りが生じるのです。しかし、希望と違ったら絶対にいけないのでしょうか。他者に悪気はあるのでしょうか。第三者の目線を考えることで冷静に自分を見つめられます。そして怒りの奥にある本当の自分の感情に気づきましょう。過去と他人は変えられませんが、未来と自分は変えられます。
ここでは、怒りの裏には隠された6つの信念(ビリーフチャンプルー、自分ルール、なせばなる、正義の味方、コイントス、悲劇のヒーロー)について紹介していきます。
ビリーフチャンプルー
権利、欲求、義務などを混同して考えること。
例えば、上司である自分が休日に部下に電話をしたとします。自分の欲求では、休日であっても電話に出て欲しいという思いがあります。部下としては、業務時間外の電話には出ない権利があります。上司は、休日であっても緊急の連絡かも知れないので電話に出る義務があると思い込んでいます。上司のビリーフ(信念)では休日であっても上司からの電話には出ないといけないのです。このように権利、欲求、義務をチャンプルー(ごちゃ混ぜ)に考えてしまうことをビリーフチャンプルーといいます。
自分ルール
自分の考え方が絶対的なルールで常識だと思うこと。
例えば、仕事が残っているのに毎日定時帰りする部下たちがいるとします。でも自分は仕事が残っているなら残業するのが常識だと思い込み、怒りを感じます。しかし、自分の常識は相手の非常識という言葉があるように、自分の考えが全てなわけではありません。
なせばなる
強く言えば、自分が働きかければ、その状況や相手が変わるという思い込み。
例えば、連日続く道路工事が朝からうるさいので怒鳴り散らしたとします。でも、公共工事を1人の意見で止められるわけはありません。大袈裟に怒ったって何ともならないこともあります。
正義の味方
権利がないのに人を裁こうとすること。
例えば、電車の優先座席付近で携帯電話を触っている人を見かけ、激怒し止めさせようとします。しかし、本来注意すべきは車掌や駅員であり自分ではありません。気になるなら車掌に伝えるということもできます。
コイントス
物事を裏か表か、白か黒かのように2つに分けて捉えること。
例えば、自分が旅行に行ったときには土産を買ってきたのに、同僚は買ってきませんでした。自分には旅行に行くなら土産を買うのが当たり前だという信念が働いて怒りを感じます。しかし、世の中には善と悪とにきれいに分れる物事は少ないです。
悲劇の主人公
オーバーな表現で自分の感情を強めること。
例えば、大きな契約を結ぶ直前に部下が重大なミスをして相手を怒らせてしまいました。「今まで積み上げた信用が全て台無しだ、契約は結べない」と思い込んで怒ります。しかし、本当に1回のミスで何でも台無しになるのでしょうか。
以上6つの怒りの種類でした。私の場合は自分の思いどおりに事が進まないこと、そして常識がない人に怒りを感じます。したがって「自分ルール」と「正義の味方」に当てはまりそうです。皆さんの怒りはどの種類に当てはまりましたか。
参考文献
【私は何に怒ってる?自分と向き合うヒント】
https://mitikusa.xyz/
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