発達障害と言語障害~面接にも普段の会話にも役立つ滑舌の改善方法
発達障害滑舌が悪くて悩んでいませんか?
発達障害でも大学や高校を卒業すれば就職をすると考えている方が多いと思います。日本の人口の40%が働いているという時代。就職と言うと採用面接。将来、自分の上司や課長になる人が2~3人、多い面接で5人接し個人面接かグループ面接かどちらかまたは両方を受けることになります。
面接で大事なのは敬語や話し方、適切な対応であると思いますがまだ一つあります。それは滑舌です。滑舌が悪いと大事な物すべて崩れます。その人が発達障害でもそうでなくても同じです。
滑舌が悪いなら面接を受けるのは困難でしょうし合格するのも困難です。また普段の会話にも滑舌が悪いと不便なほかありません。人は言葉を発する生き物です。言葉が発せない事には人の気持ちは分からないと言ってもいいでしょう。
しかし滑舌は手術や特殊な器具を使わずに直すことができるのです。今回は滑舌を良くするポイントを練習法を教えましょう。
滑舌を良くするポイント
滑舌良くするポイントは4つあります。
①舌や唇を大きく使う
日本語は口を殆ど開けなくても、舌を使わなくてもある程度は喋れますが英語はそうではありません。舌や唇を使わないと上手く喋れないのです。例えば右を英語で言うとright(ゥライト)といいます。これは舌を付けないと発音できません。もちろん先ほど日本語は口を殆ど開けなくても、舌を使わなくてもある程度喋れると書いていますが口を殆ど開けずに喋っていると口の筋肉は衰えてきます。舌を使わずいると舌の筋肉も衰えます。さらに口を開けずにしゃべると音がこもってし待って聞き取れないという事が起こるのです。そのため、「口を大きく開ける事」、「舌を動かす事」が大事なのです。
②呼吸法を身につける
呼吸も滑舌に深く関わってきます。正しい呼吸法を行わないと声帯を上手く振るわせることができず、不完全な発音になってしまいます。息をゆっくり吸ってゆっくり吐くと言った腹式呼吸が呼吸法として大事です。酸素を取り入れる量ではなく、時間の割合を大事にすると効果的です。鼻からすっと空気を吸い、しっかりとお腹から声を出しましょう。
③口の体操をする
口を体操をすることが日本語の発音を綺麗にする方法になります。その方法として母音をハッキリする事です。母音と言いますと「あいうえお」の事ですね。口を大きく開かなければ声が遠く届きません。面接では3mほど離れますので口を大きく開かなければそこまで届きません。その為、口の体操をすることが大事です。例えば「あ」と口を大きく開けて「お」と口の大きさを下げて、最後に「う」ですぼめるという体操、「い」と口を横に引っ張り「え」と口を少し開けるという体操。これを繰り返します。口の体操をすると表情筋をたくさん使いますので表現が豊かになりますよ。
④ゆっくりと話す
滑舌が悪いとどうしても早口になってしまいます。これは慌てて話しているせいで後で「何を言っているか分からないからもう一回言ってくれない?」と言われてしまいます。人と会話することが苦手で話しかけられると緊張してしまう事は仕方ないです、そういう時こそゆっくり話すことが大事です。面接でもいざやるとなると緊張してしまう…その時こそゆっくりと話すことが大事です。改善方法としてまず自分は何を思ったのか整理してから話す事が大事です。ゆっくり話せば自分は何を言えばいいのかを考えることができます。何でも即答すればいいものではないですから、ゆっくりと考えて話しましょう。相手に伝わるか分からない時こそゆっくりと話すようにすると効果的ですよ。
滑舌を直すための楽しい練習法
さぁ練習しようと考えても、楽しくないと練習は続きません。そこで私が考え、実際練習した方法を3つほど紹介します。
①母音練習法
やり方はとても簡単です。話す内容を考えそれを母音に直して話すという練習法です。例えば、
「おはようございます。今日一日よろしくお願いします。」
↓
「おあおうおあいあう。いおういいいいおおいうおえあいいあう」
というように母音に直してゆっくりと一文字一文字いう発声練習をすると良いです。この練習方法は口を大きく開くための練習にも効果的ですよ。
②置き鏡を使い口の動きを見る練習法
置き鏡を自分の前においてそれに向かって話すという方法です。これを使うと自分の口や舌が動いているかいないかが一目でわかります。良く見える鏡が良いので丸いのではなく四角い鏡でなるべく大きい鏡が良いですね。ひびが入っていると見えないので入ってない鏡を選んで練習してください。
③早口言葉をゆっくりいう練習法
もっと滑舌が良くなりたいという人やもう少し難しい方法で挑戦したいという人にこれはお勧めです。滑舌練習としての定番である早口言葉。でもただ早く言うのでは楽しくはありませんよね?そこで早口言葉をあえてゆっくりいう練習をしましょう。なるべくサ行・ラ行を多く含む早口言葉をあえて重点的に選ぶのが練習法としてベストです。
(例)
隣の客は良く柿食う客だ
魔術師魔術修行中
新進シャンソン歌手総出演新春シャンソンショー
東京特許許可局長今日急遽休暇拒否
治療中のラクダは泥だらけのからだ
※ただしこれは、人目がつかないところや前に理解する親や先生等がいるところでやりましょう。そうでないところでやると非常に恥ずかしいので…。人目が多い所であれば、小声でやってもあまり気付かれず練習として効果的です。
今回は面接にも普段の会話にも使える滑舌の改善方法をお伝えしました。滑舌を良くするためにまず何をしたらいいのかを考えたい時に参考にしていただけたら嬉しいです。
参考文献
滑舌を良くするためにゆっくりと話す 滑舌トレーニング.net
http://www.katsuzetsu-training.net
その他の障害・病気 発達障害