発達障害と摂食障害の私の話と病気になって気付いた大切な人
発達障害私が摂食障害の診断を受けたのは、大学卒業後、働き始めて4年程経った頃でした。入院し、治療を受け、退院後は週1回の心療内科の通院にて治療しておりましたが、改善が見られず、友達に会う事や一緒に食事に行く事も怖くなり、友達と連絡を取る事を避けはじめ、どんどんと引きこもりがちになりました。
今回は私が摂食障害になったきっかけ、更にその後、発達障害の診断を受けた経緯、病気になって気付いた大切な人について書かせて頂きたいと思います。
私が摂食障害になったきっかけ
最初にも、書かせていただきましたが、私が摂食障害になったのは、大学卒業後、働き始めて、4年程経った頃でした。どのような仕事でも、働く年月が長くなるにつれて色々な仕事を任されていくようになるものだと思います。しかし人手不足な上に、同じ様なタイミングで上司の方が何人か退職されてしまい、自分に任される仕事量が増え、仕事を終わらせるために、昼食を食べる事よりも仕事を優先し、さらに、仕事を終えて自宅に帰る頃には疲れ切ってしまい、夕食も食べ無かったり、食べても少量になっていきました。
そんな生活が続き、体重は勿論どんどんと落ちていってしまい、働く体力もどんどんと無くなっていきました。心配になった両親に病院受診を進められ、そこで摂食障害の診断を受け、即入院という形になりました。入院後は高カロリーの点滴で体重を増やし、半年ほどかかって退院することができました。
私が発達障害の診断を受けた経緯
摂食障害で入院し、退院後は知り合いの方に紹介して頂いた心療内科に週1回のペースで通院し、治療を受けています。とても話やすい先生ですし、話もしっかりと聞いてくださります。しかし通院していてもなかなか摂食障害の症状の改善は見られませんでした。するとある診察日に「発達障害の検査を受けてみない?」と言われました。最初は発達障害なんて考えた事も無かったし、迷いましたが、摂食障害の症状が改善しない原因が何か判るならと思い、検査を受けてみる事にしました。
検査は専門の病院を紹介して頂き、そこで検査を行いました。帰ってきた結果は、発達障害(広汎性発達障害・注意欠陥多動性障害)というものでした。検査でも日常でも実力が発揮できておらず、自尊心の低下が著しくある状態。摂食障害は発達障害の二次障害と考えられるという結果でした。
その後、発達障害についてインターネット等を利用して調べてみると、確かに当てはまるかもしれないという項目がいくつか見つかりました。結果を通院している医院の先生に診て頂き、現在は発達障害の薬の内服を開始し、様子を見ている状態です。摂食障害の症状が改善されるかどうかはまだ内服を開始し始めたばかりで判りませんが、発達障害が原因かもしれないと判り、少しすっきりした気がします。
病気になって気付いた大切な人
私が病気になり、気付いた大切な人は「母親」です。
病気になるまで大切に思ってなかったという訳ではありませんが、改めて、大切さに気付かされました。私が摂食障害で入院していた病院は自宅から車で片道1時間程かかる病院でした。それでも仕事後に毎日面会に来てくれ、面会時間ギリギリまで一緒に過ごしてくれました。
栄養を入れるために高カロリーの点滴を入れると全身がパンパンに浮腫みました。悩んでいるとマッサージのクリームを買って来てくれ、一緒にマッサージをしてくれたり、洗濯物は毎日持ち帰って、洗濯し、届けてくれました。点滴を入れている場所のせいで、自分1人ではシャンプーは出来なかったため、シャンプーも手伝ってもらいました。摂食障害になってからは、食べられない物が増えていった私に、食べ物の持ち込みが制限されていなかった病院だったので、少しでも食べれそうな物を考えて届けてくれたりしていました。この他にも書き出すときりがない位、沢山の事をしてもらいました。
退院後の現在も私の食べれそうなメニューを考えて作ってくれています。又、最近気づいた事が、旅行先では自宅にいる時よりも沢山食べられるという事です。それは、母も思っており、時間があえば、近場ですが旅行に連れて行ってくれたりします。
通院している心療内科にも車で一緒に来てくれ、帰りは、最近私が食べられるようになった、とあるたこ焼き屋さんのたこ焼きを食べて帰る事が、2人の楽しみになっています。「確かにお金はかかるけれど、食べれる物が1つでも増えて嬉しい」と言ってくれています。
病気になった事で、良かった事よりも、もちろん悪い事の方が何倍もあります。引きこもっていた事で友達は減り、今でも、正直会うのはあまり乗り気ではありません。病気の事は言っていないし、会っていろいろと聞かれたらどうしようという不安があるからです。その他にも、病気になる前に着ていた服は、今では大きくて着れず、今選ぶ服は体型の隠れる様な服ばかりを選んでいます。又、食べられる物が決まっているという事もとても損をしていると思います。
しかし、病気になり、母親の大切さに改めて気付かされ、一緒に旅行に行ったり出来ている事は良かった事だと思っています。
今はとにかく少しでも病気が改善するよう、焦らず、自分のペースで頑張って行きたいと思っています。
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