認知行動療法にも役に立つプログラミング的思考とは!?
暮らし近年、学習指導要領で小学生からプログラミング教育をすると話題になりました。プログラミング教育の目的であるプログラミング的思考法とは問題の発見から解決方法までの手法を体系立てて考察するということです。この考え方は認知行動療法などでも使えますのでご紹介します。
プログラミング的思考の何が良いのか?
プログラミング的思考とは問題を発見して解決に導く過程であらゆる問題や要素、手法などを用いて最適解を出す思考法です。
この考え方は認知行動療法などでも役に立ちます。何で認知行動療法に役に立つのか、認知再構成法では、主に7つのコラム法によって自分の考えを正していきます。
1.嫌なことが起きた時の状況(具体的に)
2.気分(その時の気分)
3.自動思考
4.根拠
5.反証
6.バランス思考
7.心の変化
上記1〜7の内、根拠に対して反証の数が多い程、バランス思考に近づき心の変化が起きるのです。
その他にも心の問題点を色々な方向から解決策を導き出すのもプログラミング的思考は役に立ちます。
どうやって思考法を身に着けるのか。
プログラミング的思考を身に着けるのには、やはりプログラムの勉強が一番です。仕事をされている方であればExcelでVBAでマクロを組むのが良いかも知れません。課題を詳細に分析して解決するのに分解、抽象化、一般化、組み合わせなどの技法を用いコーディングしていく過程で身に付きます。後は現実の問題で置換して考えれば良いかと思います。プログラムができない方は前出の7つのコラム法の中で2〜7の間で頭に「なぜ?どうして?」をいちいち付け加えて考えても良いかも知れません。
認知行動療法(セルフカウンセリング)にも役に立つ理由
うつ病や不安障害など心の病になった場合、心療内科などで薬を処方してもらうかと思いますが、カウンセリングを受けている人はどれくらいいるのでしょうか。また、受けている方でも進められたからという受動的な理由で受けるのと、自分の問題点を積極的に解決したい能動的な理由で受けるのとでは効果が違ってきます。
またカウンセリングを受けて意味を理解している人はどれくらいいるのでしょうか?認知行動療法ではABC分析でアセスメントモデルを作り、プロセス改善して行くのですが、カウンセリングはお金がかかるので出来ればセルフカウンセリング出来たら良いですよね。
そんな時に、プログラミング的思考が役に立ちます。失敗の原因を詳細に分析して認知療法、行動療法等を通じて改善して行く思考法ですから正しい手法さえ勉強すれば解決できることも多くあると思います。
今回はプログラミング的思考を取り上げて見ましたがいかがでしたでしょうか。小学校では2020年度からの取り組むようですが、普段何気ない生活の中でプログラミングを意識すれば一連の流れをフローチャートに見立て、処理、条件分岐、ループ、出力などで考えて行くと、自分の行動を俯瞰視することもできるので、これを機に勉強してはみてはいかがでしょうか?
参考文献
うつ病の認知療法・認知行動療法(患者様さんのための資料)
https://www.mhlw.go.jp/index.html
プログラミング的思考の概要
https://www.benesse.co.jp