ずりばいとは?〜ハイハイまでのトレーニング
暮らし「ずりばい」とは赤ちゃんにとって成長の過渡期であり、「寝返り」から「ハイハイ」までの間に訪れる過程である。大体の場合寝返りの次に「ずりばい」が現れる。「ずりばい」とは、手足を使い、お腹を床につけて前進・後退することです。
ずりばい
首が据わってきた赤ちゃんは、概ね6〜10ヶ月頃から「寝返り」から「ずりばい」に移る様子が見うけれるようになってきます。「うつぶせ」や「寝返り」に慣れた赤ちゃんは自分で移動しようとするための手段としての「ずりばい」を始めます。「ずりばい」を開始すると、その赤ちゃんは自分の意志で360度に自在に方向転換して、移動をしていくようになっていきます。みずからの力だけで赤ちゃんが自由に動き回る姿は、感動するものです。「ずりばい」をしている最中の赤ちゃんの動き方を見ていると、手や足、そして腰と、全身の運動をしていることがわかります。「ハイハイ」へのための筋肉をつけるのにも「ずりばい」は役立ちます、そして、「ハイハイ」に必要な左右の交互の動きなどの「ハイハイ」までの体の発達を身に着けていきます。「ずりばい」がまだ出来ない赤ちゃんは親御さんも一緒に遊びながらサポートしてあげるのもいいでしょう。例えば親がみずから「ずりばい」をしてみせたり、足元に手を置いてみて、蹴りの支えを作ったり、手が届くかどうかの位置におもちゃを置いてみたりするといいでしょう。もし、それでもまだ、赤ちゃんが「ずりばい」ができない場合、床が滑りすぎるといった可能性もあります。マットなどを敷くと、「ずりばい」がしやすくなるほか、怪我の防止にもなります。「ずりばい」が始まると気になるものがあればそこへ移動して手に取り、口に入れるようにもなります。赤ちゃん目線で危険なものがないか確認してみてください。
〜ハイハイへ
「ずりばい」と「ハイハイ」の違いは「地面にお腹をつけたままかどうか」です。「ずりばい」は首が据わり、頭から手までの運動が出来るようになれば出来てくる動きですが、「ハイハイ」は腰が据わり、腰や脚を使って胴体を支えられるようになり、初めて出来るようになります。「ずりばい」は歩くことが出来ない赤ちゃんが試す移動方法で「移動してみたいという意思」が体を動かすと言われています。「ハイハイ」は移動のためだけではなく、「体を動かすと言うこと自体」に喜びを感じはじめている状態だと言われています。「ずりばい」も「ハイハイ」も赤ちゃんの移動手段の一つであるという点は同じなのですがどちらも発達の過渡期であり、完成形は「二足歩行」です。赤ちゃんの発達はまちまちで個人差があります。「ずりばい」から「ハイハイ」へと成長する過程も早い、遅いと様々です。ゆっくりと見守ってあげましょう。「ずりばい」が出来るようになれば「ハイハイ」まではあと少しです。「ハイハイ」直前には「ひじばい」と呼ばれるものもあります、「ひじばい」は上半身を起こした状態で、左右の肘を交互に床につけて前後に移動することを言います。「ひじばい」は腕や肩の筋肉が強い赤ちゃんに見られます、動くときに肘を勢いよく床につけるので、硬い床だと怪我をする恐れがあります。硬い床はできるだけ避けて、畳やマットの上でやらせましょう。
相談先
・子育て支援センター
自治体運営や、医療機関に委託運営されており、保健師や看護師が相談に乗ってくれます。療育指導をしている子育て支援センターもあるので、お近くのセンターへ問い合わせてみて下さい。
・児童相談所
育児、健康の相談などさまざまな相談を受け付けています。無料で医師や理学療法士、保健師などからアドバイスをもらうことが出来ますが、予約制ですので、あらかじめ市区町村のホームぺージを見てスケジュールを確認しましょう。
・乳幼児健康診査
乳児検診とも言われ、母子保健法の定めにより各自治体が実施するものであり、各市区町村の保健センターで行い、赤ちゃんの発達度合いを確認し、病気の予防、早期発見をするための検査です。「ずりばい」だけでなく色々な相談を専門家に相談できる場でもあります。
「ずりばい」は人間の「二足歩行」へ至るための過渡期です。「ずりばい」へ入る時期は赤ちゃんそれぞれです。「ずりばい」がなかなか訪れない場合は親が率先して「ずりばい」を引き出してあげましょう。中には「ずりばい」自体をしない赤ちゃんもいます。「ずりばい」がないから「ハイハイ」が出来ない、等と悲観的にならずに赤ちゃんを見守ってあげましょう。
参考文献
Woman excite
https://woman.excite.co.jp
Amebaニュース
https://news.ameba.jp