あなたはどのタイプ?慢性的な頭痛の種類とその対処法
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慢性的な頭痛に悩まされている日本人の数は、約3人に1人と言われています。頭痛と一口に言っても、その種類はいくつかあります。その中でも、一番多いのは緊張型頭痛と呼ばれるもので、次に偏頭痛、数は少ないのですが群発頭痛と呼ばれるものもあります。いずれも命に関わる重大な病気というわけではないのですが、頭痛のサインや対処法は1つ1つ違ってきます。自身の頭痛の種類を見極めて、正しく対処していきましょう。
頭全体が重たくなる「緊張型頭痛」
緊張型頭痛は、偏頭痛、群発頭痛に比べて痛みの程度は少なく、頭全体にじわーっと痛みが走るのが特徴です。長時間のデスクワークや猫背、テレビ、パソコンの長時間の使用などによる肩こり、首こりと、精神的なストレスなどが原因となることが多いです。
一度痛み出すと個人差にはよりますが、数時間から、長い人だと数日間ほど痛みが止まらないこともあります。
<対策>
いずれの原因も心と体の過度な緊張にあります。よっぽど痛い場合を除いては薬には頼らず、まずは肩、首付近のマッサージや外の空気を吸ったり目を休めたりしましょう。
筆者のおススメ:蒸しタオルを目に当ててボーっとすることで、緊張がやわらぎます。
音や光に敏感になったら「偏頭痛」のサイン!?
偏頭痛は男性より女性に圧倒的に多い頭痛です。ズキンズキンとした脈拍を打つような痛みが頭の片側(稀に両側)に出てきます。血管の異常拡張などが原因です。
発生頻度は月に1度ほどの人から、酷いと週に何回も痛みを発症する人もいます。痛みが酷くなると、吐き気や嘔吐を訴えたり、場合によっては日常生活に支障が出ます。市販の鎮痛薬で収まるなら、それでも構わないと思いますが、薬のコントロールが出来なかったり、日常生活に支障が出る場合は早めに医師に相談しましょう。
<対策>
鎮痛薬を服用している人は、痛みが出始めたら出来るだけ早めに服薬することが重要です。また、音や光に敏感になっている事が多いのでサングラスをかけることも有効です。可能ならば部屋を暗くして横になり、安静にすることです。また、痛むところを冷やすとより効果的です。
筆者のおススメ:寝るときに痛みがある時は枕の上にアイスノンを置いて寝ています。患部が冷えて気持ち良いです。
〜ここで緊張型頭痛と偏頭痛の簡単な見分け方を教えます〜
立っておじぎをしてみましょう。それから頭を下げたまま、首を左右に振ってみます。痛みが変わらなかったら「緊張型頭痛」、痛みが強くなったら「偏頭痛」です!
痛みの王様「群発頭痛」
群発頭痛は毎年決まった時期に起こる頭痛で、痛みの激しさから「痛みの王様」と呼ばれることもあります。片方の目の奥にえぐるような痛みが出てきて、1度痛みが出始めるとたいていは1〜2か月ほど続くのが特徴です。頭痛が起こっている時期のことを「群発期」と呼び、群発期以外は痛みはすっかり治まってしまいます。症状を訴えるほとんどが男性というのも特徴です。
<対策>
群発頭痛はタバコやアルコールが誘因となる場合もあります。群発期には飲酒もタバコも控えましょう。気圧の急激な変化にも反応することがあるので、登山をするときや飛行機に乗る際は医師に相談しましょう。頭痛発作が起こりそうになったときは、深呼吸をし、鎮痛薬を早めに飲みましょう。病院での酸素吸入も効果的です。
頭痛は私たちの身近にあり、ほとんどの方が一度は経験されたことがあると思います。中には慢性化して悩んでいる方も数多くいらっしゃるのではないでしょうか。自分がどの頭痛に当てはまるのか、きちんと見極め、適切な対処をすることが大事になってきます。今回紹介した方法以外にもそれぞれの頭痛の対処方法はたくさんあるので、ご自分に適した対処方法を見つけ、少しでも痛みを取り除けることを願っています。