在宅介護の中休み「レスパイト」について

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Photo by Vidar Nordli-Mathisen on Unsplash

レスパイト(respite)は小休止や休息を意味する単語で、医療や介護や福祉にとっても縁の深い言葉でもあります。病院や施設へ一時的に預けることを「レスパイト」と呼び、主に在宅介護を必要とする人の家族がこれを頼ります。

レスパイトの目的は、介護者などの身内に休息の期間を設けて負担を軽減させることです。誰もが四六時中介護を続けられるほど体力のある人間とは限りません。壊れてしまわないための予防策として一定の役割がレスパイトにはあります。また、介護を受ける当事者にとっても、身内に介護させている負い目から解放される時間となります。お互いにとって『命の洗濯』となるのがレスパイトです。

レスパイトには、介護施設へ数日預ける「ショートステイ」や、医療行為の必要な人を一時入院させる「レスパイト入院」が代表として挙げられます。また、通所型の施設に数時間だけ預けるのも広義でのレスパイトに該当します。

しかし、レスパイトも万能ではありません。人によっては環境の変化で体調を崩すこともありますし、そもそも当事者が納得しないまま強行すると家族関係の悪化に繋がります。また、いつでも受け容れている訳ではなく、当事者について施設側が確認すべきことも山ほどあるため、事前の相談や予約などが必要となります。さすがに急な頼みを引き受けるほどの余裕はありません。

また、「預け逃げ」を防ぐためが規則を設けている場所も少なくありません。例えば、世田谷区の関東中央病院では「最大7日まで」と定めており、岐阜県の東海中央病院では「受け入れ期間は最長14日」「次回の利用まで最低3か月は空ける」との規定があります。当然ですが、短期間でも施設や病院の世話になるため、相応の料金や医療費などもかかります。レスパイトはボランティアでやっている訳ではありません。


参考サイト

レスパイトケア|医療法人医敬会
http://ando-geka.jp

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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