発達障がい〜神からの贈り物〜

便利屋にされてしまう(ギフテッドあるある)(『発達障がい~神からの贈り物~』第85回)

発達障害

画像:Photo by Jess Bailey on Unsplash

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第85回 <毎月10日連載>

前回は私の幼少期のエピソードをお話ししたが、今回はあるある話しをしようと思います。そしてそのあるあるとは『便利屋さんにされてしまう辛さ』と題してみます。

私の仕事歴を簡単に紹介すると音響エンジニア、ビデオエディター、カメラマン、スタジオ系ギタリスト、放送ディレクター、プログラマ、デザイナー、学習塾講師などなど全て生計の糧として行ってきた。クリスマスシーズンは今も道化師の仕事も舞い込む。

趣味も波乗りや素潜りなどのマリンスポーツ、野球、自転車などのスポーツやキャンプ、釣りなどなど、好きなことを片っ端からしてしまう。

職場では他人より上達が速いことが多い。というよりネタばらしするとできるまでやめないだけなのだが、廻りからは簡単にできてしまうように見えるのだろう。そして、皆がやりたがらないことを片っ端から頼まれてしまう。仕事量が倍以上なんてことも過去にはザラにあった。

もちろん私のマネジメントに問題が無いわけではない。廻りに仕事を振っていけば良いのだろうが、廻りの者たちの仕事の遅さに嫌気がさしついつい一人でやってしまう。他人に任せる方が時間が押してしまう。

仕事の成果で評価や報酬が変わる職場ならやり甲斐がなくはないが、固定給や時給で働いていると心が疲弊してしまう。他人の倍働いても手取りは同じ、面倒な仕事があると揉み手で作り笑顔ですり寄ってくる同僚たちと仲良くしたいとも思えなくなる。

先日のオンライン自助会で私とよく似た経験を持つ人に数人出会えた。少し心が解れた。同じような悩みを持つ者に出会えて。

がしかし、こういう悩みを打ち明けられる場所が何処にあるでしょう。こんな相談なかなかできないよね。特に職場では。

今回のこのコラムも一定の共感は得られるだろうが、反発されることも覚悟はしている。なので批判意見をいただくのも構わない。もちろん誹謗中傷は厳正に対処するが。

他人よりできると羨まれたり得をしていると思われたり、その一方でこういう辛さを持っていることを少しで良いから知って欲しい。アインシュタインが人目を避け続けた理由は私たちには痛いほどわかる。都合の良いときは便利屋としてこき使い、そうでなければ異端者を見るような眼差し…。

今回は前回以上に勇気を持って寄稿してみた。その気持ちだけでもくみ取って戴けると嬉しい。


公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
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