笑顔がもたらす精神への効果とは?負の感情をプラスに
暮らし笑顔がもたらす効果とは
「笑う門には福来たる」というコトワザの通り、笑顔には数多くのプラス効果が秘められています。笑顔がもたらすメリットをいくつか紹介します。
ストレスを解消し、プラス思考になる
笑顔によって、脳内に「エンドルフィン」「ドーパミン」「セロトニン」といったホルモンが分泌され、ストレスが解消しプラス思考になることが分かっています。
・エンドルフィンとは、人に強烈な多幸感を感じさせ 鎮痛作用をもたらすホルモン。モルヒネと同様の作用を及ぼすため、別名「脳内麻薬」とも呼ばれています。
・ドーパミンとは、ヤル気やモチベーション維持に欠かせないと言われるホルモン。ドーパミンが多量に分泌されると、ストレスホルモンである「コルチゾール」の分泌が抑えられ、ストレスや鬱っぽさから開放されます。
・セロトニンとは、心を平安な状態にし 心地よさや穏やかさを生み出してくれるホルモン。セロトニンが分泌されているとストレスから解放され、一方セロトニンが不足していると 睡眠障害などに悩まされることになります。
このように、笑うだけで 幸せ・ヤル気・ストレス解消・プラス思考 といった作用をもたらすホルモンが分泌されます。
笑顔は伝染し、集団のストレスが軽減される
よくアクビやクシャミなどが伝染すると言われますが、実は笑顔も伝染するという研究報告があります。笑っている人の楽しげな様子を見ることで、人は反射的に笑顔になってしまう傾向が高いそうです。
そして、こうした「つられ笑顔」や「無理やりの笑顔」であったとしても、上で挙げたような「笑顔の効果」が発生することが分かっています。笑顔は伝染していくため 集団全体のストレスが軽減され、場の雰囲気がとても良いものになっていくことでしょう。
過剰な笑顔の落とし穴
笑顔がもたらす効果について紹介させていただきましたが、なんでもかんでも笑顔になるということにも実はリスクがあるのです。
「本当の感情」と「実際に表現する感情」があまりにも違うと人はとれも疲れてしまうのです。これは心理学的に感情労働と言われています。
例えば、嫌いな誰かと会話をするときに、それを覆い隠すように笑顔を示すと非常に疲れると思います。仕事でとても疲れているのにお客様と接するときに笑顔で接する。こんなときも非常に疲れるでしょう。看護師や接客業の方はうつ病が多いといわれ、その原因の一翼に感情労働が関わっていることがわかってきているのです。
適度な笑顔を心がけましょう
つらいとき、本当に落ち込んでいるときに無理に笑顔になると、とても疲れてしまい、コミュニケーションそのものが嫌になってしまうこともあります。そのため、笑顔についてはある程度時間を限定しましょう。
よくコミュニケーションの練習をすると、必要以上の笑顔を心がけて、余計に疲れてしまう方がいますが、感情労働にならないように気をつけてください。もちろん、笑顔になって本当に楽しいと感じることもあるので、バランスを大事にしてください。
まとめ
嬉しい時、楽しい時人は笑顔になります。ただ、引きこもりなどの人と関わる機会を失っている人は、自分の感情を表に出す機会も失ってしまっているのではないでしょうか。感情を表に出すことで自身の心も健やかな状態になりますし、周囲の雰囲気も良くなります。自分が心の底から笑顔になれる趣味や楽しみを見つけていくのもいいかもしれませんね。
参考文献
笑顔の効果!笑うことの素晴らしいメリット7つ
http://hot-topic-news.com/