逃げることが立ち向かう勇気をつくる
『ロックロード〜障害者として生きる』 vol.2 <毎月7日連載>
ロックです。新年度が始まりましたね。自分は、現在介護の学校に通っているのですが、今年で無事最終学年の3年生に上がる事が出来ました。3年生は、卒業研究や、国家試験、就職活動等盛りだくさんですが、一つひとつ確実に乗り越えたいと思います。
さて、今回2回目のコラムなのですが、文章を書くのが苦手で、何を書くか悩んでいました。前回は、自分の事についてや、中学時代に軽度知的障がいと認定を受けた事等について書きました。今回も自分の事について書きたいと思います。
自分は中学3年生の頃に療育手帳を取得しました。中学時代は、いじめを受けていてもう学校に行くのが苦しかったのですが、障がい者となり、特別支援学校に行くことになり、これまでの苦痛からやっと解放される嬉しさや、将来の事についての不安もあり、心の中はぐちゃぐちゃになっていました。当時中学生だった自分は、特別支援学校がどういうところかあまり理解せず、自分みたいな人が集まるんだな~ぐらいの感覚で気持ち的にすごい楽になった事を今でも覚えています。この楽な気持ちと同時に逃げるというか、もう立ち向かわずに楽な生活をしたいという感情を抱いていました。この逃げる道という選択は、自分の中で大切にしていて、どんな辛い事や、乗り越えなきゃいけない壁があっても今必ず立ち向かわなくてもよくて、今できないなら逃げて、逃げて、休み、 考え、また立ち向かう事でも自分の中では良い事にしており、大切にしています。
自分は障がいを持つ事=恥、辛い、人に言えない等かなりネガティブな事ばかり思っていて、働いてからもずっと人には障がいを持っているなんてなかなか言えませんでした。それは、自分の中で逃げていて、口で言う勇気がありませんでした。ですが、これまで働いてきた人たちに言わないと必ず後悔すると思い、会社を辞める時勇気を振り絞り初めて伝えました。その時会社の人達は、障がいがあっても「ロックはロック!関係ない」と言ってくださり、本当嬉しかったです。自分は、その時申し訳ない気持ちと、言わずに逃げてきたけれど、最後は、ずっと考え、口で言うという立ち向かう事ができた事に嬉しさを感じました。これからも自分は色々な事から逃げると思います。ですが、どんな道でも最後は正しかった!といえる自信が自分にはあります。
これでロックロード第2回終了です。このコラムを見てくださった方に感謝です!