女性に特徴的なスポーツ障害(女性アスリート三主徴症候群)とは?
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今回のテーマは「女性に特徴なスポーツ障害」です。近年、スポーツをする女性が増えてきていますよね。特にバレーボール、マラソン、サッカー、水泳、ソフトボール、シンクロ、体操など。オリンピックに向けて、子供の頃から徹底して競技を学ぶ時代ですので、女性アスリートのパフォーマンスもかなり期待されています。しかし、誤った練習や食事をすると、アスリートとして引退後も障害に悩まされる人も少なくありません。では「女性特有に起こりうる障害」と「そうならない為の予防」を説明します。
女性特有に起こりうるスポーツ障害の種類
月経異常
・症状としては、周期の乱れ(稀発月経、頻発月経)など。
妊娠への影響、疲労骨折などに関与してきます。
摂食障害
・この障害になる確率は男性の10倍といわれています。
そしてマラソンやサッカーのような持久性の競技者になりやすいです。
骨粗鬆症
・骨密度が低下し、疲労骨折をしやすい障害です。
女性のスポーツ障害の予防や改善
①無理な食事制限はしない
脂質や炭水化物も摂取する
水分補給をこまめにする
②ストレスを溜めない環境づくり
過度なトレーニング量を控える
休息をしっかりとる
睡眠をとる
先ほど病名をあげた「月経異常」「摂食障害」「骨粗鬆症」は女性競技者三主徴症候群といわれ、女性アスリートがなりやすい内科的な障害のトップ3です。一度なると、なかなか改善するのが難しいですので対策としては、自分の身体を自己管理することやトレーナーや医師に相談ことがとても大切だと思います。そして定期的に、体重、体脂肪率(※)、骨格筋率、骨密度、内臓脂肪、皮下脂肪などのチェックをすると良いでしょう。最悪な場合、妊娠できなくなる可能性もありますので予防が大切です。ご覧いただきありがとうございました。
(※)体脂肪は、体重に占める体脂肪の比率をパーセントで表したものです。一般人女性の体脂肪率の平均は18~39歳で30%になっていて、理想は21~24%です。
「体脂肪の少ない女性アスリート」
川澄奈穂美選手(サッカー)→9%
浅田真央選手(フィギュアスケート)→7%
高橋尚子選手(マラソン)→4%
種目にもよりますが、女性アスリートの理想の体脂肪率は17~25%です。15%をきると月経異常や無月経になるリスクが高まりますので、注意が必要です。