発達障害の絵や工作の特徴~絵や図を描くことが話の理解に役立つ
暮らし発達障害の人は絵や図を描くことで話が理解しやすくなる!?
話の意味が分からない時、皆さんはどのようにしたら理解しやすくなりますか?発達障害の人の中には、絵や図を描いて理解する人がいます。
発達障害をもつ筆者は話の意味が分からない時にはノートの空いているところに絵や図を描いています。丸い人の顔やさやえんどうと豆の絵、季節の食べ物の絵、テーマに関係のある絵からあまり関係のない絵など様々な絵を描いています。
その絵によっては人が見てすぐにそのものだとわかる人や「何の図」かと書いた本人に聞こうする人、面白いと思いながら見る人…と様々な反応が生じます。その反応を楽しみにしながら今は描いていることが多いです。
絵や工作の苦手を克服するには
絵で何か表現をしてしまう私ですが、4頭身に首がついたキャラクターの絵や背景など描きます。背景のデッサンは上手くできているとある教師に言われたことがあります。
また工作では粘土やレジンでの小物づくりやフィギュア等を作るのが好きで、手先は自分では不器用であると思っていますが、周りからは器用であると言われます。レジンでの小物づくりは独学でフレームや型を使って趣味で作る事があります。
しかし、発達障害の人の中には工作が出来ず絵が下手な人もいるようです。
その原因として次の3点が考えられます。
・イメージしたとおりに手を動かせない
・輪郭などを思うとおりに書くことができない
・作業の途中で集中力が途切れて、仕上がりが雑になる
そこで次のように家庭で役割を与えることで不器用さは少なくなるはずです。
・粘土で遊ばせて創造力を鍛える
・料理を手伝ってもらう
・いつでも色鉛筆、工作道具を使えるようにする
以上のようにいろいろな方法があるので試してみるのもいいでしょう。
人の絵の見方と描き方
一般の人の場合一枚の絵を見ると全体を見て判断しますが、広汎性発達障害の人はその中の一部分に注目して判断をします。
例えばこの絵を見た時どういう絵と判断しますか?
私はスケッチ板の絵かミニチュア家の絵と判断します。広汎性発達障害者の人は限定された部分に焦点を当て、さらに深く関心を持つのだそうです。
また、木の絵を描いてくださいという問いがあったとします。皆さんはどう描くでしょうか?筆者は最初に幹を描いて、それから枝や葉を細かく描きます。発達障害のある人には、幹を太く描いたり、またある人は枝や葉を強調して描く人もいます。全体的に考えるとアンバランスで木の様だけど木に見えない絵を描く人が多いそうです。
しかも中にはとても細かくまるで写真のデッサンかのように描く人もいれば、木の周りや枝の上に動物を描く人もいます。一方で現実離れしたファンタジックな絵を描く人も多いそうです。もしかしたら違う風景を見ているのかもしれないですね。
今回は自分がよく描く絵のことで少し不思議に思ったので記事にしました。発達障害のある人にとって絵や図は、人と繋ぐコミュニケーションのツールとしても大きな力を発揮するんですね。
参考文献
極端に不器用。工作が苦手、絵が下手。小学生の発達障害の特徴、具体的な改善例
http://shogai-tokucho.com
絵は広汎性発達障害の人の心を現します
http://xn--cct58d99as4zbmmsy1bvgj.biz