発達障害による「片付けられない」を行動法「スモールステップ法」で克服!
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「なかなか片付けが出来ない」と悩んでいませんか。このコラムでは特に発達障害の方に向けた、片付けのコツをお伝えします。
片付けが手に付かない理由
発達障害のかたが、片付けが出来ない理由としては、次に何をしていいかわからないというのがあげられます。何をすればいいか見通しが立たないと不安を感じます。そして考え込んでしまえば、考えることそれ自体がストレスになって、さらに気持ちをそらしたくなります。
どうにかする方法はないのでしょうか?そんな方に特におすすめなのが、スモールステップ法です。片付けが手に付かないあなたも、少しの工夫で負担なしで片付けできます。
とりあえず始めよう!スモールステップ法とは
とりあえず始めようと言われても、「それが出来ないから困っているんだけど…」という方もいるかもしれませんね。しかしそんな方にこそ、おすすめできるのがスモールステップ法。そのコツをお教えします。
スモールステップとは、小さい手順という意味です。やり遂げたい目標を細かく分割して、少しずつレベルを上げていきます。やることが分かっている場合は、まずそれを手順に分解しましょう。
実際に例を挙げますので、ご覧ください。
例
部屋を掃除する
↓
部屋の床を掃除する
机の上を掃除する
やることがタスクとして整理できました。そして、これをさらに分割していきます。
机の上を掃除する
↓
■ゴミ袋を手に持つ
■机の前に立つ
■机をみてゴミを探す
■ゴミを手に取る
■ゴミ袋にゴミを入れる
部屋の床を掃除する
↓
■部屋の床に落ちているものを拾う
■拾ったものを必要か必要でないか判断する
■不要なものであればゴミ袋に入れる
■何も落ちていなければ、床を拭くためにタオルを用意する
どうでしょうか。先ほどより、やることが分かりやすくなったのではないでしょうか。
スモールステップ法のコツ
コツは、「自分が意識しなくてもできる手順、よりも細かく分解すること」です。
頭でわかっていても行動に移せないというのは、行動とのつながりがしっかりとわからないからです。そのため、ハードルが高く感じます。細かく分解することで、手順をしっかりと理解できるので、
不安がやわらぎ、行動に移しやすくなります。
また、自分の出来ることの達成がつづくことで、スモールステップ法の本来の効果、モチベーションアップに繋がります。
以上、行動になかなか移せない人のために、行動法「スモールステップ法」をお伝えしました。今回、習慣づけの中でも、はじめることに重点をおいて記事を書きました。それは、行動に移せない人にとって一番重要なことだからです。もし挫折しても、挫折までの間、実際に行動したことは、自分への自信に繋がります。これはほかの行動に対しても有効です。たとえば洗濯や料理などの家事。学習にも、スモールステップ法が使えますよ。はじめの一歩として、まずはゴミ袋を手に持ってみませんか?
参考文献
リビングHOW
http://www.kurashihow.co.jp
株式会社シナプス
http://cyber-synapse.com