引きこもりが就職をめざす物語 第5話~就労移行を体験してきた
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就労移行支援の事業所では、たいていの場合3日程度の体験を勧められます。そこで合っているかを判断し、利用するかしないかを決めます。
面接以前に部屋に入れていない件
その事業所では、授業形式のプログラムが毎日1~2コマあって受講することができます。ストレス対処法とかビジネスマナーなどメニューは豊富ですが、今日お話するのはその中のひとつ、面接練習です。
その日の練習は、面接の冒頭部分すなわち入退室をスムーズに行おうというテーマでした。参加者は全員必須ではなく、名乗り出る形式です。私は比較的、顔の皮が分厚いので当然参加です。「どうせやるなら積極的に参加したほうが得るものが多い」という一種の貧乏性でもあります。
受講者の皆様の前で華麗な入退室を披露してみたところ「体験なのに積極的に参加した点」をほめていただきました。翻訳すると
参加した以外にほめどころがない出来
ということです。…いいんですよ。面接で見送られた経験のほうが実際多いですし…。
事業所の職員さんは、基本的にはネガティブな発言はしません。ひきこもりがひきこもってしまうからです。他にも理由は多々あります。いずれにせよ、ほかの若い通所者の皆様の見てる前で、相当な醜態をさらしてしまったわけです。もうね、
こんな屈辱ちょっとないですぞ
私の就労移行支援は挫折から始まったのでした。
恐怖の関門「自己分析」
プログラム以外にも自習時間のようなものがあります。そこで始めたのが自己分析ですが、これがまた私にはつらくて情けなくて、自分探しの旅に出たくなります。ひきこもっていた私が自分と向き合えば、ネガティブ要素の総合商社状態なのです。しかし自己分析も自宅で一人でやるよりはずっと進みます。就労移行支援では、職員の方が背中を押してくださるからです。その意味でも就労移行支援、おすすめです。
自己分析は就職活動の基本、第一歩と、今なら言えます。働きたい業種職種、克服すべき短所は、自己分析がその前提にあります。そうはいっても苦しいものは苦しいのです。
まとめ
訓練を実践して感じたことがあります。苦しいことは、何か意味があれば、同時に楽しくもあります。その先に、今日とは違う明日があるような気がしたものです。
就労移行の恥はかき捨て
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