障害福祉サービスの地域格差~就労支援事業所数の現状④

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出典:https://www.photo-ac.com

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2018年は、元号が明治に改められて丁度150年になります。それまで天皇陛下は京都に住まわれておりましたが、この出来事を機に陛下は東京に住居を移され、国の権力がほとんど東京に移ることになりました。それ以来東京が日本の首都と位置付けられております。

その首都の中でも更に心臓部に位置する東京都千代田区、今回はこの地域にある就労支援事業所数にスポットを当ててみたいと思います。

地域の概要

参照:千代田区ホームページhttps://www.city.chiyoda.lg.jp/index.html

千代田区の人口は6万人前後と決して多くはありません。しかし昼間人口は85万人を超え、首都圏各所のベッドタウンからここに通勤される方の割合が大きくなっております。

千代田区の中心には皇居があり、東側に東京駅、北東側には秋葉原、南側には霞が関や国会議事堂、西側には永田町というように、誰もが一度は耳にしたことがある地域がずらりと並んでおります。

この地域の就労支援施設

参照:東京都福祉保健局ホームページ http://www.shougaifukushi.metro.tokyo.jp/

東京都の就労施設は、上記ホームページから施設を検索することができます。

千代田区に限定して検索し施設数を数えますと、以下の表のとおりです。

事業所の種類 事業所数
就労A型 1ヵ所
就労B型 2ヵ所
就労移行 13ヵ所

うち
就労B型と就労移行を併設している事業所…1ヵ所

※他の障害者福祉事業と併設している事業所もございます。

気づき

今まで見てきた地域に比べ、圧倒的に就労移行が多く、又その他の就労施設が少ない印象を受けました。

先述の通り、千代田区は勤めに来られる方が多いため、就労移行が一般就労を目指す場所という事を考えると納得できる数字だと思います。選択肢が多い分、より自分に合った就労移行を探すことができ、より自分に合った職場が見つかると思いました。

就労A型、就労B型に関しては、この区に限れば少ないかもしれませんが、道路や交通網が発達しているため、近隣の地域へ、自力で通うにせよ、事業所のバスで通うにせよ、選択肢は多いと思います。

これまで、様々な地域の特性がある3地域(基準を含めると4地域)を見て参りましたが、やはり全国一律のサービスと言うには程遠い現実を見ることができました。ではその格差を埋めるためにどうすればよいのか、また別タイトルのコラムでお話したいと思います。

私”ユキダルマ”からこの記事内容に関してお話するのは今回で一旦最後ですが、また別の地域の現状をお話する機会があれば、今回挙げた各地域と比べてどうなのか、お考えいただければ幸いです。

参考文献

東京都千代田区
https://www.city.chiyoda.lg.jp/index.html

障害者ドットコム「就労継続支援A型とB型?それぞれの違いとメリット・デメリット」
https://shohgaisha.com

障害者ドットコム「就労移行支援事業所とはどんな所?利用者が語る就労移行支援事業所とは?」
https://shohgaisha.com

ユキダルマ

ユキダルマ

大阪府出身の20歳代男子です。
2017年、うつと診断されました。
現在は精神保健福祉手帳3級を取得。就労移行支援事業所に通所しつつ、長期就労を目指します。
趣味はスポーツ観戦、鉄道旅行など多岐にわたります。

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