障害を価値に変える (株)ミライロ垣内氏講演会in大阪
5月18日、大阪市中央公会堂にて垣内俊哉さんの講演会が開かれました。
著書「バリアバリュー」の出版を記念しての講演。
出版する時期はまだ早いと考えていましたが、2013年の手術後の心肺停止の3日後に生還できたことを機に、今日までの自分を残すこと、伝えることを決意して出版されました。
垣内さんが師匠として尊敬しているリッツ・カールトン元日本支社長の高野登さんもゲストとしてお話され、花を添えました。
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垣内さんが代表を務める株式会社ミライロは、2010年に設立され、ハード、ソフトの両面でユニバーサルデザインのサービスを手掛けている会社です。
メインの事業である「ユニバーサルマナー検定」は先日NEWS ZEROで嵐の櫻井翔さんが満点で合格したことで話題になりました。
ミライロは「バリアバリュー」という理念を掲げ、障害を価値に変えていくことを目指しています。
例えば、車いすを使っている方の目線の高さは約100センチの目線だからこそ、見えること、気づけることがあると垣内さんは語っています。
そして、障害を価値に変えるというのは、障害を武器にすることではない。相手にメリットを伝え、共感を得ることが大切であると熱く訴えられました。
また、梅田のガールズバーの女の子に客引きされ、メガネ系男子のような軽いノリで「車いす系男子、めっちゃ好きやねん!」と言われ感動した話、彼女との心温まるエピソード、心肺停止になった時に三途の川がバリアフリーじゃなかったのでこの世に戻ってきたという鉄板ネタなどで笑いを誘い、ユーモアあふれる垣内さんの人柄で会場を魅了しました。
何度も手術を行い、リハビリを重ねたにもかからわらず、結局歩くという夢はかないませんでした。
それでも自分の病気に向き合いながら力強く生きている垣内さん。
医師から宣告された自分の命の残された日数を計算して、最大限に社会貢献しようとしている姿にとても感動しました。
これからのご活躍がますます楽しみになりました。