精神障害者の職務創出支援とは?

仕事

出典:https://www.photo-ac.com

現状として、精神障害者雇用における職務内容は「軽作業系」と「事務系」の大きく分けて2種類がほとんどです。今回は、精神障害者の担当する職務を企業が選ぶ手法を紹介します。

単純作業が多い背景

従来よく用いられてきた手法は、そもそも知的障害者の雇用に際して考案されたものです。その後、精神障害者の雇用に際してこの方策が参考にされました。精神障害者雇用における職務内容の多くが「判断要素の少ない定型反復作業」に占められているのはこうした背景によるものと考えられます。

精神障害者と仕事内容

前提として精神障害は身体障害や知的障害と比べて就職後の定着率が低い傾向があります。離職者のアンケートによると、職務内容や評価・処遇についての不満が退職理由として多く挙がっています。

精神障害者の職務をつくる3つの方法

①「切り出し・再構成モデル」
企業内の各部署・部門の中から難易度の低い作業を切り出して、それに従事してもらい、障害者雇用の担当者がそれを再構成していくという手法です。以下で紹介する2つのモデルのベースになっています。

②「積み上げモデル」
知識やスキルを1つずつ積み上げていく手法です。特長はジョブコーチなどを利用して段階的に職務内容をレベルアップさせていく点です。

③「特化モデル」
一人ひとりの強みを生かすことを主眼に置いた手法です。得意ではない分野の職務内容に関しては、担当しないか徐々にできるようにする方針になっています。

上記の3つのモデルを一人ひとりのその時々の状況に合わせて、柔軟に使い分けることが肝要です。今後、精神障害者雇用の職務内容の幅が更に広がっていくことを期待したいです。

参考文献

精神障害者及び発達障害者の雇用における職務創出支援に関する研究
http://www.nivr.jeed.or.jp

N.S

N.S

大阪府出身 20代 双極性障害を発症し、大学を中退。
現在は就労移行支援事業所に通所中。
日々の歩みによって、いまの自分を受け容れることが徐々にできるようになりました。
よろしくお願いいたします。

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