僕と僕の精神疾患④~逃げ道
パニック障害・不安障害 双極性障害(躁うつ病)前回は、病気に向かっていった経緯を書かせていただきましたが、今回は、病気からの逃げ道について書かせていただきます。
苦悩
僕が逃げ道として選んだのはギャンブルです。主にパチンコ、スロット。ここからさらに病気は悪化していき、家庭内も滅茶苦茶になっていきました。毎日のようにイライラしていて、そのはけ口をギャンブルに向けたのです。気がつけば常に頭の中はギャンブルで一杯になっていました。
やっとこの頃に元奥さんに連れられ精神科に行きました。躁うつ病、不安障害と診断されましたが、その時はとてもじゃないですがその現実を受け入れることはできませんでした。それまで僕は精神の病気は単なる本人の甘えでしかないと思っていましたので、そんなことを自分で認めたくなかったのです。
病院で診断を受けたあとも僕の行動は何も変わりませんでした。ギャンブルに明け暮れる毎日で、更に元奥さんへのDVも加わりました。結果として待っていたのは自己破産と離婚。それからも、就職、転職を繰り返し、お金が入ればギャンブルにつぎこんでいました。今年に入りギャンブルと少し距離を取れるようになってきましたが、今でも前のようにのめり込んでしまわないかと不安は付きまとっています。最後に仕事をしていたのは昨年8月末までで、昨年11月末から今の就労支援事業所に通っていて今現在にいたっています。
今思うこと
これまで自分が病気を含め経験してきて思うことがあります。都合が悪くなると自分の育った環境や人のせいにして生きてきたなと。もちろん生まれてから幼少期までは親の影響をとても受けるだろうし、自分で出来ることも少ないので、仕方のないことも沢山あると思います。
でも自分で選択できる幅が広がりはじめてからは、いつまでも環境や人のせいにして生きていくのは自分にとって良くないんじゃないかと。それをすることによって、自分の選択を自分で狭めていくことになると思います。また、そうなると人に頼り続けないと生きていけなくなり、いつしか他人の人生を自分の人生と勘違いして生きてしまうことになるんじゃないかと思うのです。僕自身この生き方をしてきた事でいつまでも暗闇から抜け出せず、本当に辛い思いをしてきたからこそ、今このように思うのです。
これから
人生は自分の選択の連続で成り立っていると僕は考えます。だから今まで辛い思いをしてきたこと、精神疾患を患った事、その他色々な事すべて自分が選んだことなんだと。全ては自分がその道を選んだ自分の責任に過ぎません。もう精神の病のせいにして僕は生きません。いつまでもこの病のせいにして苦しむのは他の誰でもない自分だから。今いる環境に不満があるなら環境を変えればいい、人間関係に不満があるなら不満のある人達との関わりを切ればいい、ただそれだけのこと。人生はシンプルです。難しくしているのは他の誰でもない自分なんだから。
これまでこのコラムを読んでいただいた皆様に感謝を申し上げます。僕のコラム「僕と僕の精神疾患」を読んでいただきありがとうございました。最後につい先日カフェでぼくの隣に座られていた御婦人の方にいただいた言葉を書きたいと思います。
「future is now(未来は今)」「do it now(すぐにやる)」
皆様、本当にありがとうございました。
パニック障害・不安障害 双極性障害(躁うつ病)