20代で自閉症スペクトラムの症状が発覚~私のASD・自閉スペクトラム症の話
発達障害これは筆者である私自身が、自閉スペクトラム症・通称ASDを発症したお話です。ASDとは「コミュニケーションがやり取りしづらい」「特定の分野へのこだわりが強い」「体の感覚が異常に敏感」といった症状が主に要点として挙げられます。私はこれら3つの症状に心当たりがあります。
自閉症スペクトラムの症状の疑い
ASDは生まれついでに発病する症状で、家族の教育によるものなどの生い立ちによって発病するものではありません。生まれた時こそ、一見健常者の方たちと変わらずに育ちますが、大人になるにつれてその症状が出てくる傾向にあります。
さて、私の場合は主に人からの指摘によるもので、
・会話をするときに「ん?」と疑問を持たれる
・自分が気に入った分野には、特に積極的
・子どもの声などの主に甲高い音が、遠くからでも聞こえる
この3つの指摘が挙げられ、最初はただそういう傾向にあるだけと判断していました。
クリニックへの受診
診断を受けてみようというきっかけは、家族からの勧めです。私が通っている就労支援にて精神障害についてのセミナーを家族が参加し、セミナーを主催したそのドクターに診て貰おうという家族からの提案によるものです。ドクターは精神障害の専門医で自身のクリニックを持ち、受診はそのクリニックにて行いました。
受診をしたのは2017年末です。「血液検査」「コミュニケーション診断」「能力検査」の主に3つの検査を受け、その検査の末に診断が出たのは2018年の1月の半ば頃です。ドクターから「自閉スペクトラム症の可能性があります」と伝えられ、症状を改めて発覚しました。特にその症状の傾向が強い解答があった訳ではなく、あくまで全ての検査をした上での診断となりました。
今後の対応
この精神障害に適応した薬は無く、あくまで思い当たる節のある個性の一つとして私は認識しています。といいますのも、強いこだわりとそれに向けた集中力には誇りを持ち、仮に治療薬を服用したことによって、その能力が失ってしまう可能性が考えられるからです。「症状が出た、だから薬で治そう」と一般的な思考で考えられますが、完璧に治療できるのかとなるとそうとは限らないと思います。早い話、それを”個性の一つなのだ”と、誰かに知ってもらう方が治療に励むよりは早く事が済むと認識しています。
私もごく最近、障害者手帳3級を申請し、今後は手帳を持っている条件の元で障害者向けの求人に応募を行っていくつもりです。現役で働いている健常者の方たちにとって、まだ私の事を人とは違う”異質な存在”と認識している可能性も考えられるでしょう。手元に手帳があるだけでも「私にはこんなコンプレックスを持っているんですよ」と、証明できるできないとで大きく変わります。デメリットがあるとすれば通常の求人で手帳の事を伝えるか否かによるものだけなので、少しでも内定を取るために手帳を申請して、それを持参して応募に励んだ方が事が進みやすくなると私は思います。
自閉症スペクトラム障害(ASD)