ストレス耐性が高くうつにならない人とは~うつを予防するための意識と行動
暮らし うつ病日本人は基本的にストレスを抱え込みやすい性格といわれておりますが、そんな中でもストレスを感じにくい人というのは一定数います。羨ましい限りなのですが、そんな人達ってストレスを自然に回避するのが上手だと思うんですね。こういうことを一般的に「ストレス耐性がある」と言われています。でも、一方で日々ストレスを感じている人も多くいるという現実もあり、そこからうつ病を発症し事態が深刻化するケースがあります。
ではストレスの回避が上手な人とそうでない人の違いとはなんでしょうか。今回の記事では、うつにならない人の特徴と私が実践していることについて紹介していきます。
うつにならない人はこう考えていた
ストレス耐性があり、うつになりにくい人の脳内にはどんな考えがあるのでしょうか。先天的な性格もあるのですが、意識的に考えていることもあります。
それは「刹那的な思考」です。刹那的とは「後先考えずに今この瞬間を大事にする」という意味。
私の知人にとってもポジティブな人がいるのですが、その人もやはり「刹那的思考」でした。その人に悩みを打ち明けると「終わったことは終わったこと、これから先のことはその時の自分にまかせるもの」と言われました。考え方に圧倒された私はなんだか自分の悩みがバカバカしく感じましたね。ストレスを抱えうつ状態になる人はこれがとても難しいと言われています。私も未だこの考え方をするのは苦手ですが、鬱々とした日々を送っていた過去と比べればだいぶポジティブになったと思います。
それともう一つ。うつにならない人は「捉え方がポジティブ」という特性があります。例えば、あなたは大好きなジュースを飲んでいるとします。しばらく飲んで、コップに残っているジュースは半分ほど。さて、この事実をどう考えますか。「もう半分しかない…」という思考と「まだ半分もある」という思考の人とで分かれると思います。
もう一つ例を挙げます。あなたはある仕事を納期に間に合わせるために進めています。そこで上司が「あと3日しかないぞ」とあなたに言いました。さて、これも人によって捉え方が変わりますよね。ポジティブな人なら「上司は私に気合を入れさせてくれている」と捉えますが、ネガティブな人なら「上司は怒っている。もうこの仕事は間に合わないのかも」と不安になると思います。これがうつにならない人そうでない人の違いです。
では、どうやって捉え方を変えていけばいいのか。それこそ意識変革が必要になります。意識的に思考をずらせばいいのです。誰かに意味深(捉え方によって意味が変わるようなこと)なことを言われたら、無理やりでもプラスの思考をしましょう。もちろん最初は感情がコントロールできないかもしれませんが、思考を何度も何度も意識的に是正していけば、いずれ感情もついてきます。
「刹那的思考」と「ポジティブな捉え方」の二つが大事であることをお伝えしました。
うつにならない人の習慣
ではうつにならない人の習慣はどうでしょうか。実は、うつにならない人の多くは、いくつかの習慣を取り入れています。それは「趣味」、「規則的な生活」、「誰かと会話」、「適度な休憩」、「行動が早い」、「目の前のことだけ集中」といった習慣です。
まず、言わずもがな「趣味」は心をポジティブにし、人を行動的にします。そして、「規則的な生活」は、変化が少ないので環境からのストレスを受ける事が減ります。その他ストレス発散として「誰かと会話」したり、「適度な休憩」などが有効な手段です。よくストレスフルな人は「休憩・何もしない時間」に罪悪感を覚える人が多いように思います。
またうじうじ悩む期間を減らすために「行動を早くする」こと、あれこれ考え頭がパンクしないように「目の前のことだけ集中」という行動もストレスを最小限におさえるうえで大事です。
うつにならない人はこれらを自然体で行うことが出来るので、いつもストレスフリーなのですね。うつになりやすく、ストレス耐性が無い人はまずこれらを意識的に取り入れてみたらいかがでしょう。
私が実践している事
ストレスフリーになるために私が実際にトライしていることをお伝えします。
まず、自分の思考を改めています。何かに対して落ち込んだり、怒ったりしたら、できるだけ別視点の考え方を探します。誰かのせいにするのではなく「運・タイミング・神様」のせいにしています。また、完全なポジティブにはなれないものの、ネガティブ思考が無駄な時間であることも意識しています。一度きりの人生を有効に使いたいですからね。
そして、具体的な行動についてですが、趣味・娯楽を全力で楽しむようにしています。他の事なんていっさい忘れて、趣味の事だけで思考をいっぱいにしていますね。そうすると、今まで覚えていた嫌な出来事も少しずつ記憶から薄れてきます。
やはり元の性格も影響しており、完全なポジティブ人間にはなれませんね。しかし、継続は力なりという言葉にもあるように、継続することで自分のストレス耐性を高める事が出来るのは確実です。
最後に
いかがでしょうか。うつにならない人の考え方と習慣、私が日頃行っている事をまとめてみました。うつとは無縁の人って、本当スゴイ人なんじゃないかと思いますが、実際そういう人達がやっていることって「誰でも出来ること」だと思うんです。もちろん、今日明日で意識変革やらポジティブ思考になるのは不可能ですが、継続していけば必ずたどり着ける境地だと思います。自分のネガティブな性格を否定しろとはいいませんが、どうせなら自分らしくストレスフリー人間になったほうがお得というものです。
もし感情的になったときは、一度クールダウンしてから思考を修正してみてください。きっとできることです。
参考文献
書籍『イラスト図解 治し方がよくわかる心のストレス病』
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