良い人と出会おう~良い心理カウンセラーの見分け方とは
暮らし精神疾患や心の病気にかかったときに、まず思い浮かぶ解決手段が「カウンセリングを受ける」という事だと思います。これはかなりポピュラーな方法で、心療内科にかかっている人の多くがカウンセリングを医者に勧められたのではないでしょうか。しかし、カウンセラーって実は誰もが聖人ではないのです。内心クライアント(相談者)を見下す人、頼りない人、断定的な話し方をする人など決して「理想のカウンセラー」とはいえない人々が残念ながら存在しています。そういうクライアントにとって不快な思いをさせる人とは早めに離れた方が良いでしょう。
では、良いカウンセラーとはいったいなんでしょうか。今回の記事では、良いカウンセラーの共通した特徴をお伝えして行きたいと思います。カウンセラー選びの参考にして下さいね。
断定的な口調でないか
物事を「いいや、こうに違いない」、「こうあるべき」という言い方をする人って一見頼もしそうにみえますが、カウンセラーの傾向としてはあまりよろしくありません。なぜなら、カウンセラーの仕事ってクライアントの心に寄り添うのが主な仕事ですから、極端な話、カウンセラーの正義感とか価値観とかって二の次だと思うんですよね。カウンセリングとは己の価値観を談義する場ではありません。もし、断定的な口調でクライアントの価値観と合わないことを言われたら、当然クライアントは気持ちよくありませんよね。下手すると価値観の違いから口論にもなりかねませんので、良いカウンセラーを見つけるには「決めつけ・断定的でないかどうか」を確認してください。
しかし、クライアントの方があまりに非常識な言動、反社会的な思想をみせていたら、当然良いカウンセラーは「一理あるかもしれないけど、こう考えた方が楽だよ」とやんわり説得していただけます。
肯定的・中立的な話し方をしているか
何事に対しても否定的・批判的なカウンセラーにも注意したほうがいいです。カウンセリングはあくまでクライアントが主体ですから、クライアントがどう感じるかを最優先するものです。否定・批判ばかりもらってもクライアントの心は癒されませんよね。それでは本末転倒。
良いカウンセラーはまず、真向から反論・否定しません。もちろん、よほどクライアントが非常識なことを言わない限りですが。クライアントに共感し、クライアントがその感情を持っていることを肯定し、本音を引き出してくれます。そして、少しずつ良い考え方のほうへ引っ張ってくれるのが理想のカウンセラー。カウンセラーと出会ったら、この点もみておいたほうがいいです。また、白黒ハッキリさせるカウンセラーよりも、中立的に意見を言ってくれる人のほうがカウンセラーとして良い傾向です。
しっかり共感してくれるか
すでに何度もお伝えしましたが、クライアントの意見にしっかり共感するかどうかは、カウンセラーの真価を示しています。クライアントの本音や意見に「共感できない」とバッサリ言うような人とはさっさとおさらばしたほうが身の為というもの。
良いカウンセラーなら、どんな意見に対してもとにかく歩み寄ろうとします。「考え方が合わない」というだけで無視したりはしません。悪の中にもわずかな善を見出そうとします。カウンセラーとして大前提の能力になりますので、クライアントはこの点をみておいてください。
悪い意味で感情的にならない人か
あからさまに態度が変わるようなカウンセラー、負の感情を表に出す人は避けておきましょう。そんな姿見せられていい気分するクライアントはいません。また、そういった人はストレス過多になりやすい人である場合も多いので、長い付き合いはやめておきましょう。なにかしら意見がぶつかって感情的になるかもしれませんから。
良いカウンセラーなら、時に驚き、共感し、喜び、プラスの感情を表に出してくれます。そういう人なら積極的にお話ししましょう。きっとクライアントの心も癒されますから。
私はこんな人と出会った
私の体験を紹介します。私は今まで何人ものカウンセラーと出会いました。この記事で紹介したような「悪いカウンセラー」とは幸い出会わなかったのですが、カウンセラーによって特徴は違ってきます。
まず初めて出会ったカウンセラーは良かったですね。なぜなら、私の存在と意見を基本的に肯定的に捉えてくれていました。あからさまな否定はしません。そして、様々な話題に付き合ってくれました。日常の事、悩みの事、趣味の事、哲学の事など。本当に「ああ、私が主体になって話しできてるな」という感覚があり、気持ちよかったですね。カウンセラーの話題一辺倒、ということもほとんどなかったように思います。そのカウンセラーは後に退職しましたが、私にとって今でも良い人だと思っています。
別のカウンセラーでは、どちらかというと考え方がポジティブな人でした。もちろん、私の意見に対して共感・肯定してくれるのですが、より明るい提案や前向きな意見をたくさんもらった気がします。人によっては「ポジティブ思考を押し付けられても…」と戸惑うかもしれませんが、私の場合はポジティブ思考はありがたかったですね。
ちなみにここで紹介したカウンセラーはすべて女性でした。やはり同性のほうが本音を打ち明けやすいと思います。
まとめ
いかがでしょうか。ここまで悪い・良いカウンセラーの特徴や見分け方についてお伝えしました。カウンセラーもあくまで仕事としてクライアントと接しているものです。しかし私の意見ですが、良いカウンセラーって、クライアントの心に興味を持ち、個人的な感情とのお付き合いを楽しんでいるように感じます。つまり仕事とはいえ、「仕事内容が好き」というオーラがでているかそうでないか、というのがカウンセラーの良し悪しを表しているようにも思います。こればっかりは色々なカウンセラーと出会わないとわからないことですが。
とりあえず大事なのは様々なカウンセラーと出会う事ではないでしょうか。その中で理想の人を見つけ出して、心の回復の手立てとするのが最もベターな流れでしょう。
今回の記事でお伝えした点を意識し、クライアントの「病状を良くしたい」という強い意志があれば自然と良いカウンセラーと出会えますよ。そう願っています。
参考URL
カウンセラーを捜す時に気をつける事
http://cocorocarada.com