僕らは奇跡でできている(ドラマ)の主人公、相河一輝は発達障害?!
エンタメ 発達障害10月9日火曜夜9時スタートのフジテレビのドラマ『僕らは奇跡でできている』の主人公、相河一輝(高橋一生)が発達障害や自閉症なのでは?と話題になっています。高橋一生さん演じる生き物が大好きで空気が読めない変わり者の大学講師と価値観の違う周りの人々との関わりが描かれています。クスッと笑えてほっこりできる温かいドラマです。
なぜ発達障害や自閉症なのでは?と言われているのか
とても知識が豊富で、大好きな生き物のことは一方的に話しすぎてしまい、相手が迷惑そうでも気にしません。不得意なことは後まわしの性格なために虫歯がひどくなり、水本育美(榮倉奈々)の歯科クリニックを受診します。予約をすっぽかしたり、時間より早く来すぎてしまい、水本先生に、「常識というものがないんですか?」と怒られ、挙動不審になって出て行ってしまいます。
大学の授業では、時間通りに始められないし、終わらない。質問しておきながら答えがわからない。「皆さんが考えたことを皆さんの言葉で聞きたいです。」と言って、生徒を戸惑わせる。ミスが多くて怒られることも多い。ですが、その価値観や常識にとらわれない生き方から考えさせられ、学べることも多いドラマです。
「人となかなか仲良くなれなくて昔はとにかく嫌いで毎日泣いていました。」と語っていた子ども時代は辛かったと思いますが、今は受け入れたのか、好きなことに夢中ですごく楽しそうです。発達障害なのかはわかりませんが、なんでもそう見るのはよくないですし、このドラマでは個性、性格として描かれています。子どもがそのまま大人になったみたいにのびのびしている姿がとても楽しそうで、素敵な人物です。その熱心で純粋なところに惹かれる人も多いと思います。
正反対に見える水本先生は正しいことを軸に約束を守り、患者さん優先で、患者さんの笑顔を見るためにとても真面目に仕事を頑張っています。ですが恋人に「見下している」と言われてしまいます。
ちょうど、イソップ童話「ウサギとカメ」の話で、「どうしてカメはウサギに声をかけなかったのか?」を考えていた一輝にも、「先生はウサギっぽいですね」と言われてしまいます。一輝が思うカメ。「競争にも勝ち負けにも興味がない。ただ道を前に進むことが楽しいんです。地面から数cmの素晴らしい世界を楽しむためだけに前に進むんです。カメの世界に、もはやウサギの存在はなく、寝ているウサギに声をかけなかったのもそのためです。ウサギはカメを見下すために走るんです。自分はすごいって証明したいんです。」と言われ、心に引っかかります。ちょうど恋人から言われたばかりだったのです。
対照的な二人ですが、どちらが正解か答えはないと思います。どちらも魅力的な人物です。番組ホームページには、「生き物の不思議に夢中で、不思議な大学講師が周囲の“フツウの人々”をザワつかせる?」とありました。今後どのように周りの人々が影響されていくか、楽しみです。
発達障害 自閉症スペクトラム障害(ASD)