「推し活」の逆は「叩き活」らしいが

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Photo by Moritz Mentges on Unsplash

最近とみに「推し活」についての話題がやかましくなってきました。推し活の定義からポジショントークまで、どこまでも騒がしくなれるのはまさに誰でも一丁前に物申せる現代ネット社会の象徴であり病理でもあります。

それで、「推し活」の逆に「叩き活」なる語まで作られました。推し活が応援や賞賛や狂信で成り立っているならば、叩き活は妨害や中傷や怨讐で成り立っています。憎いものや気に入らないものや単にキモいものを目立つ場所で糾弾し、同志を集めて悦に浸る様子は、なるほど推し活に似た形態ではあります。金銭も時間も教養も要らない分、叩き活のほうが携わる己をスマートだと勘違いしやすい面もあるでしょう。

言い得て妙だと感心したいところではありますが、この「叩き活」なる言葉、けっこう出自に怪しい部分があり素直に乗っかれません。提唱者とされる候補が2名いるのですが、両方ともまさにその「叩き活」をする側だと指摘されているのです。ミイラ取りがミイラというより、自認だけ生者のミイラがミイラ叩きをしている感じでしょうか。

名前は伏せますが、過去にとある反誹謗中傷のキャンペーンがありまして、メンバーの何人かは寧ろ誹謗中傷する側の人間だったことがありました。なんといいますか、ネット上でヤンチャして厳しく叱られたり怒られたりして、それでもなおヤンチャし続ける人に限って「誹謗中傷」の四文字に敏感な傾向がありますね。叱られたことを逆恨みし、被害者感情剥き出しでいるからこそのムーブメントなのだと思います。

「誹謗中傷を開示請求したらみんな発達障害か生活保護だった!」なんて画像もしょっちゅう持て囃されていますが、あれの発言者も曰くつきというか脛に傷のある人物です。とても有名で大規模な悪事をしていた人なのですが、どうも都合よく忘れられて「真理の導き手」のような扱いを受けているようですね。

「救いになる言葉」は人それぞれですが、出典や発言者くらいは把握しておいた方が良いと思われます。気持ちよさだけに忠実な生き方は、必ず恥と後悔に繋がりますよ。

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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