クローズド就労の経験について〜就職活動から会社に入って苦労したこと

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私が病歴を伏せて前職に就くまでに行った転職活動、そして内定を頂いて入社してから苦労したことをお話ししたいと思います。当時は病歴をオープンにして入社するという考えがまずなく、そもそも病気を持っていること・プライドが邪魔をして障害者であることを受け入れることが出来ませんでした。収入も下げたくなかったのでクローズド就労を選びました。

病歴を伏せて行った転職活動

初めての転職活動で、悪く言えば病気がばれないように恐る恐る行いました。職務経歴書には休職期間は記載しませんでした。休職期間中に転職活動を行ったので空白期間はありません。社会経験も長かったので書類選考ではほとんど落とされることはありませんでした。しかし、面接に進んだ際に数多くの会社で驚いたことがありました。面接を始める前に書類で病歴の申告を求められたのです。精神病がないかはっきりと明記されていたのでとても戸惑いました。申告を求められた会社は途中で明言はせずに理由を付けて辞退しました。採用頂いた会社は病歴の確認が無かったのでスムーズに選考が進み内定を頂きました。

病歴を伏せながら働くということ

病歴を伏せながら働くということは当然ながら健常者として見られることです。中途採用であれば尚のこと前職で培った経験や自立的な行動を求められます。年齢的にも20代で若ければ育てる観点で見てくれるでしょうが、私のように30代であればより厳しくみられます。厳しい状況下の中、休職を経て社会復帰した私は仕事の感覚が鈍っており、スピード感が落ちて覚えも悪かったです。スポーツ選手を例に挙げると怪我をし、まだ完治していない状態で公式試合に臨むイメージでしょうか。怪我をもった選手はきっと周りのスピードについていくことが出来なかったり、体力が持たなかったり、仲間の選手との連携が上手くいかなかったりするでしょう。

例のような状況が実際に転職先で起こりました。営業職で入社したのですが、全く異業種の営業に就いたので、まず営業のかけ方が全く違いますし、対お客様のコミュニケーションの取り方の感覚が鈍っていました。会話のテンポが落ちていたので円滑に話が進められませんでした。出張で遠方に車で移動することも多かったので、体力の落ちていた自分には非常に厳しかったです。また、服薬も1日3回食後にとらないといけなかったため、フリスクのケースに入れてばれない様に飲んでいましたが、飲む度に後ろめたさが頭をよぎりました。急な出張が入り薬を所持していなかった日の宿泊した晩は全く眠れず体調を崩しました。しかし上司には体調を崩した理由を明確に伝えられず苦労しました。最後に信頼していた上司に思い切って病歴を打ち明けた所、上司は私を咎めることなく、打ち明けたことに感謝してくれました。薄々元気のない私の表情に気付いてくれていて、「そんな状態で働き続けることはあなたにとっても、私にとってもハッピーじゃないよね。辛そうに働くあなたを見ているのは心が痛むよ。一番はあなたとあなたの家族がハッピーになること。全然悪いことじゃないよ」と声を掛けてくれました。

結果的に1年も持たずに身体がついていかず退職することになりました。このような経験から言えることは、営業で病気を患ったのだから別の職種に就いた方が良かったのではないか、いきなり試合に出るのではなくリハビリ期間を設けるべきじゃなかったのではないかということです。適材適所という言葉がありますが、無理に営業を選ばなくても良かったと思います。私の長所が活きる職種、職場を選べば良いのです。

クローズ就労を考えられている方へ

上記に記載した私の経験からこれからクローズ就労を考えられている方には私と同じような苦労はしてほしくないので、お金など生活上の事情があって急がざるを得ないとお考えの方もいらっしゃると思います。私も退職してから転職活動をしたらその間の空白期間はどうして生活していけばと考えて不安でした。だから転職を急ぎました。なのでまずは急がないこと。体調の安定を第一に考えること。傷病手当金や失業保険を受給しながらじっくり体調を整えて考えて下さい。

病気をクローズにして働くか、オープンにして働くか、各家庭の状況にもよると思います。私は経験からクローズにしていくことは難しいと感じたため、障害者手帳を取得し、病気を受け入れ、障害者雇用で長期就労を目指したいと考えています。

参考文献

採用時にうつ病歴を隠していた社員を解雇できるでしょうか。 – 人事のQ&A
https://jinjibu.jp/

Lemon

Lemon

双極性障害の30代男性。新卒から営業職として勤めて中堅になってから鬱症状を発症。休職中に躁転し、その後病状が安定してから病気を伏せて就職するも再発し、再度休職、退職し現在に至る。現在は体調安定、自身の病気への理解、就職へ向けた研修を受けています。次の就職先では病気をオープンにして健康第一で無理のない仕事に就いて、長期就労を目指しています。

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