私の闘病歴(後編)〜IT業界でのキャリアで遂にパニック発作と発達障害診断

発達障害 パニック障害・不安障害 うつ病

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ITエンジニアに多いうつ病患者。私もその一人でした。後編では、それが更に悪化し、パニック発作が起こります。そして遂にその原因が判明します。

初めてのパニック発作

その後、うつが続く中、転職先で再び体調を崩し、退職しました。暫くは、自宅に引きこもる生活をしていました。通院や薬を飲む事は止めました。そんな時、友人との食事の為、都心に出かけ、電車での帰りにそれは起こりました。汗が大量に出て、息苦しい。そのまま倒れてしまうのではないかと思いました。ここで倒れると周りの人に迷惑が掛かる。その様なことを考えるとネガティブな思考連鎖が止まらなくなりました。すぐに電車を降りて、トイレの個室で30分くらい休憩すると体調が戻ったので、その日は帰宅しました。

その後、別の用事の電車での帰りでも同じ事が起こりました。過呼吸で息の仕方がわからない様な感覚でした。とにかく電車に長時間乗っているのが辛い。各駅停車でないと気が狂いそうでした。呼吸に意識を集中し、ゆっくり息を吸って吐くことや、数字を数えることに集中する等の対処で何とかしのぎましたが、それ以降電車に乗るのが暫く恐怖となりました。

結局、新幹線に何とか耐えて、再び大阪に戻ることになりました。

いきなりの発達障害診断

私は大阪で、以前で通っていた病院に再び通院することになりました。その病院に通い始めたのは、患者に寄り添うといった内容のホームページに心を打たれたこと、医師の経歴が素晴らしかったことが決め手でした。社会不安障害の治療にも力を入れている様でした。

私は退職後に断薬していました。通院では、そのことやパニック発作のことも伝えました。その時にいきなり、あなたは発達障害かもしれないので、検査を受けて下さいと言われました。WAISという検査を受けました。医師はその結果を見て、やはりそうだ。君は自閉症スペクトラムだと告げられました。私の場合、検査結果で、相対的に空間認知能力が低かったのですが、そこに現れているとのことでした。私には空間認知能力と自閉症スペクトラムの相関関係の説明がイマイチ理解出来ませんでした。ただその後、自分で色々と本やインターネットで自閉症スペクトラムや発達障害のことを調べているうちに、幾つかの事が当てはまることを知りました。

その病院の医師は大学で務められた立派な経歴の持ち主なのですが、一番辛かったのは患者の話を聞いてくれない事でした。双方向コミュニケーションが難しい医師だったので、それに辛さを感じ、結局その病院も変えることになりました。ただ、発達障害を発見してくれた事は目から鱗でした。正直、最初に診断を受けた時は、ショックで受け入れることが出来ませんでした。今は原因がわかったことで対処が行いやすくなった、乗り越えてやろうと考えられるまでになりました。

高まる心療内科医、精神科医への不信感

過去の通院歴より、医師によって診療方法が様々であり、私には未だに正解がよくわかっていません。

一番分かり難いのは、うつなどの精神疾患は、他の病気や怪我と異なり、科学的な根拠に乏しい事です。例えば、骨折をすれば、レントゲンを撮れば原因がわかり、回復に必要な処置をどこの病院もほぼ同じ手順で行うと思います。また、糖尿病になれば、血液検査で具体的な数値が出て原因が分かり、回復に必要な処置をどこの病院もほぼ同じ手順で行うでしょう。うつ病も、何らかの検査を行い、画像や数値で解析出来ればわかりやすい事でしょう。だけど現状は、自己申告とそれを聞いた医師の判断に委ねられます。

私の場合、首と腰の痛みが慢性的にあり、それらが生活上のストレスの半分を占めているのですが、それらとうつやパニック発作との関係性についても明確な説明をしてくれる医師は誰もいませんでした。西洋医学の弊害で、殆どの医師は専門の部位に興味が偏っており、全体医学で患者に説明を行える医師が少ないのが現状ではないでしょうか?

薬以外の対処方法を説明してくれる医師が殆どいなかった事も不信感につながりました。例えば、自閉症スペクトラムと診断されても、どういう訓練をすれば、世の中に適応出来るのか?そういった指導をしてくれる医師は殆どいないと思います。診断しっぱなしで、後は投薬治療、必要があればカウンセリングというのが、現状だと思います。

今後に望む精神医療の方向性と脳科学への期待

しかしながら、うつなどの精神疾患に対して、例えば(骨折がわかるレントゲンの様に)脳のMRI画像で症状がわかればどうでしょうか?そこで私が注目しているのが、脳科学です。脳科学は、学者の仮設と検証により成り立つ心理学とは距離を置きます。脳科学では、心はその時の脳の状態と位置付けます。現在の精神医学は心理学がベースになっています。カウンセリングも臨床心理士という心理学を学んだ人達によって行われます。

私が期待するのは、

①MRIなどの脳検査で精神疾患の原因が科学的根拠に基づき判明する。
②問題のある脳の箇所に、適切な医療処置がとられる。欧米では、TMSという磁気治療が普及している様です。日本での普及を期待します。
③回復や再発防止に向けた具体的なロードマップが医療機関に示され、患者が科学的根拠に基づいたプログラムに沿って、リハビリを行う。欧米や日本でも広がり始めているマインドフルネスの活用に期待しています。

脳科学やマインドフルネスが、今後の精神医療の発達に活かされる事を願い、本コラムを閉めさせて頂きます。

AKIRA

AKIRA

IT業界で社会人生活を開始し、うつ病を発症。20年近く働き続けるも、体調悪化で転職を何度か経験。その後、自閉症スペクトラムが確認され、根本治療に乗り出す。現在は、脳科学やマインドフルネスを独学で学び、就労移行支援所で、学んだ事を検証して体調が大幅に回復。趣味は野球とビジネス書の読書。最近は脳科学に関する本を読みあさり、オタク化が進行中。

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