生きる!生きる!心の叫び

「継続は力なり、を実感」生きる!生きる!心の叫び vol.3

『生きる!生きる!心の叫び 』vol.3 <毎月30日連載>

「マジで足痛い」
確実に以前よりも痛さが増している。歩く以前に、まず1歩が踏み出せない。
意識では歩きたいのに、動作が全く出来ないこの感覚。最近指も突っ張ってしまう。
解決することがない現実。
悲しく、悔しい。
私は今、身体障がい者1級だ。これ以上は無い。
なのに病気の進行スピードが加速度を増してきた。
日常生活、水泳の練習、この先を思うと、不安が追いかけてくる。

3/1(金)・2(土)・3(日)とパラ水泳春季記録会に初めて出場した。
次年度のパラ水泳代表選考会だ。
私なんて御呼びでない事はわかっている。
でもまあ、絶好の機会だ。頑張って続けてきたから出られるわけだし。
事前にMRI画像や医師の診断書は提出し、3/1(金)はベンチテスト(ベットの上で可動域テストや水中テストなど)を受けた。
3/2(土)と3(日)は泳法テストで、私は100メートル背泳ぎ・100メートル平泳ぎで出場した。
100メートルが要件だった。私は単距離集中型だから100メートルなど夢の長さの泳ぎである。ターンの仕方もわからないし、泳ぎ切れる自信がなかった。(えへへ笑、それでも出たんです)
陸上だと身体が中々言うことをきかないから、何をするにも命懸けの生活だ。
でも、水中に入ると四肢共に動かすことが出来る。
浮いている分、重力の動きを考えなくて良いからなのかもしれない。
結果、より重度の障害クラスへと変わった。
普通に考えたら障害が重いと判断されたわけだから悲しむところだが、今回の目的は障害クラス分けであり、目的がかなったという面では素直に受け入れるしかない。

千葉ミラクルズの仲間も出場している。
水泳を始めた当時はまだ小学生だった男は、もう大学生。
最近は色気つきやがって笑。
でも、その歳で障害を持つという事はどんな心境なんだろうか。
私には計り知れない事でもある。
そんな彼は日本新記録をやってのけた。
そして日本で一番早い彼と、今後は同じ障害クラスになってもうた。
そんな男と私は仲間であり、そして、共に戦えること自体に誇りを持とう。

3/9(土)
同病の友人が故郷の青森へ帰省するため、送別会をした。
もう出会って7年くらいになる。
脊椎小脳変性症にならなければ、出会う事はなかった。
同病というだけの共通項で出会い、私たちは友人になった。
そして今後もずっと友人だ。
彼と出会った当時、私は杖で行動し、彼はかろうじて歩いていた。(いつ転んでもおかしくはなかったが(笑))

月日が経った今は、私は車椅子、そして彼は歩行器である。
お互いに、やはり病気は進行してしまうが気持ちは全くあの頃のまま変わってない。出会った当時、
飲み屋さんではお互いの名前の一文字を取って、勇勇会としてボトルキープしていた。懐かしい。
女の子が同席してくれる飲み屋とかでも楽しく時を過ごした。
「アイツあれで障害持ってんだぜ」と言わせたかったのかもしれない。
いや、自分自身から逃げて認めたくなかったのかもしれないな。
とにかくはしゃいだ。
私が競技水泳を始めたきっかけを作ってくれたのも彼だった。
私にとって、彼の影響力は大きい。
思い出せば涙が止まらないが彼の門出で。
笑って楽しんでもらいたいと思った。
「ありがとう」これからもがんばれよ。
って、彼は私より年上なので生意気だけど笑。

病気というだけで、人対人としての付き合い方は全くみんなと変わらない。
ということはハンデ持ちという気づかいは大切だが、それはあくまでも区別であり、差別ではない。
みんな同じように冗談も言うし、食欲だって、物欲、性欲も睡眠欲だってある。
理性も知性も本能も個人差でしかなく、病気による隔たりなんかは無い。
偏見はいらないのだ。

3/26(火)
千葉県スポーツ功労章及びスポーツ優秀選手表彰式だった。
4年連続の受賞だ。
賞状と盾がもらえる。
誰でももらえるわけでもないしもらいたくてももらえない賞である。
自慢できることである。しかも4年連続だし。よし。

「水泳」で世の為、人の為に少しでも影響力を与えられることに自然に顔がにやける。
キモイ?笑

表彰式会場へ行くためにはモノレールへの乗り換えや等々、道程が厳しく私一人では向かえない。
もちろんタクシーで向かう余力はない。
そこで毎年、友達が付き合ってくれる。
今年は後輩が来てくれた。
私は性格的にキッチリしている方だが、後輩の彼はとにかくルーズ。
それなのにいつも余裕で、彼の性格になれればどんな楽な事だろうと思う。が、なるつもりはない。
お互い好き勝手言って口論もするし、認め合う事、学び合う事もある。
後輩というより悪友だな。
待ち合わせには遅刻しながらも来てくれて、助かった。

  • 表彰式にて。この中に東京2020パラリンピック最有力候補選手が二人います!

さて「水泳」で報告、連絡があります。
6/2(日)千葉県障害者スポーツ大会(水泳)
6/30(日)関東障害者水泳大会
11月23日(土)24日(日)日本パラ水泳選手権大会
いずれも今年は千葉県習志野国際水泳場で開催されます。
各障害を持った選手(私も含め)、数多くみんな笑顔で純粋に水泳を楽しんでいる仲間を是非、生で応援してください。

何かに落ち込んでいる人、引きこもっている人、先が不安な人、何かが変わるはずですよ。
苦境の中でも突き進む姿、観ると考えさせられるものがあると思います。

佐久間 勇人 Powered by スマイリーエッジ

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2010年、小脳が萎縮し、伝達神経系が徐々に破壊されていく神経難病脊髄小脳変性症であることを知りました。そこから今日までは沢山の経験・後悔がありました。人と出会い、生まれた笑顔、そのありがたみを人一倍感じとり、今まで気が付かなかったようなことを学べてきたような気がします。ハンデがある。でも、それは「個性」でもある。そう思うようになった時、生き方がかわりました。そして、障がい者水泳というスポーツに出会うことが出来たのです。目標を持ち、チャレンジし、全国障害者スポーツ大会(2015わかやま大会・2016いわて大会)においては新記録を樹立しました。まだまだやりたい。まだまだチャレンジしたい。継続していくことに最大の意義があると思います。何もしないで、後悔するのではなく、「いま」できることを思いっきりやりたい。限りある時間の中で出会うべくして出会えた“こと”。体験の中で見つけた思いをお伝えしています。

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