セコラム!〜伴走者の立場から障害福祉を考えてみる〜

1人ひとりが役割を担うということ(セコラム!第22回)

『セコラム!〜伴走者の立場から障害福祉を考えてみる〜』 vol.22

三休 - THANK YOU -がはじまってもうすぐ1ヶ月が経つ。
オープンしてすぐにメンバに加わった人がいる。彼は京田辺が地元、小さい頃から三休の近くに住んでいる。
彼には大切にしているルーティーンがある。三休のまわりのお店に挨拶を交わし、近くのコンビニでホットコーヒーを購入し、三休の扉をたたくこと。
ホットコーヒーを飲みながら僕たちと談笑し、農地へと移動する。この毎日の習慣が、彼の気持ちを安定させることになっているのだと思う。

彼は「したいこと」が次から次へとあふれる。僕たちは可能な限り、その思いに寄り添っていきたい。
斜向かいのパン屋さんと顔なじみになり、「完売御礼!」などの配架チラシの作成など頼まれごとをされるようになったそう。
週2回通っている京都市内の作業所では、郵便局や銀行などに用事をしにいっている。彼はそれらの仕事に誇りを持っている。

ただ「したいこと」と「できること」が乖離してしまっていることが往々にしてある。
知恵や工夫を駆使し、したいことをやってみる機会をつくる。そしてトライ&エラーを繰り返し、できることにしていくことを三休では大切にしていきたい。

とある雨の日に彼と話していたとき、「三休のブログを更新したい!」と提案があった。
「いいですね!」、その一言がきっかけでどんどん具体化していった。どういう名前にしようか、どんな内容にしようか、更新頻度はどうしようか、どのように書いていこうか…。そして1回目の「まっちゃん日記」が出来上がった。

▼まっちゃん日記 vol.1
https://3-kyu.com/2019/04/15/maccyan01/

何気ない日常を綴っているだけだけれども、更新に至った背景が加わると素敵な文章に変わっていく。
三休のSNSで発信したところ、「雨の日が楽しみだ」と日記の更新を待ちわびているようなコメントがあった。

彼にそれをフィードバックしたところ、嬉しかったらしく早く次も書きたい!という思いを伝えてくれた。
こうして彼は三休のアンバサダーの役割を持つようになった。彼なりの視点、彼なりの言葉で三休を伝えていってほしい。

したいことをひろげていく。
その小さな積み重ねによって1人ひとりの役割が形成されていく。役割ができていくからこそ「三休の一員なんだ」という意識が芽吹き、彼らの居場所を担うことにつながっていくだろう。

世古口 敦嗣(せこぐち あつし)

世古口 敦嗣(せこぐち あつし)

就職活動に失敗し、何となく障害福祉の世界へ。障害者が暮らしやすいまちをつくるNPO法人サポネや医療福祉エンターテインメントのNPO法人Ubdobeなどを経て、農業を中心とした障害のある人が働く拠点「三休 – Thank You -」を今年4月にオープン予定。それ以外にNPO法人月と風と理事やKAIGOLEADERS OSAKAコアメン、ふくしあそび探求舎代表を務める。

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