発達障害と診断されてもグレーゾーン?~障害者手帳取得への道

発達障害

unsplash-logo Sharon McCutcheon

困っているのに上手く伝わらない。そんな方はいらっしゃいませんか?私は発達障害と分かって真っ先に障害者雇用を考えましたが、診断がついてもなかなか障害者手帳を取得できませんでした。原因は自分と主治医の感じ方に温度差があったからです。

困っているのに伝わらない

私は、2年ほど前に適応障害からうつ病を発症しました。そしてそれをきっかけに自分がADHDだということを知りました。 ケアレスミスが多い、忘れっぽい、時間の管理ができない、整理整頓が苦手、飽きっぽい、集中力がない、等々。どうやら転職を繰り返してきたのも特性に関係があるようです。それならば自分の特性にあった仕事をしよう。特性に理解のある職場で長く働きたい。よし、障害者雇用で就職しよう。そう考え、主治医に障害者手帳を取得したいと相談しました。

「無理ですねー。」と、主治医は無表情で言いました。「あなたの場合、ADHDなんて今に始まったことじゃないでしょう。」「今まで他の仕事ができていたのだから大丈夫ですよ。今回たまたま合わなかっただけじゃないですか?」「服薬してから仕事をしたことがないのだし、一度やってみてダメだったら考えたら?」

いえいえ、私はずっと困っているんです。今まで仕事ができていたのは、きっと周囲のフォローと温かい目があったからです。そしてもう転職はしたくないんです。そう何度も訴えましたが、いつも答えは「NO」でした。なんで困っていることが伝わらないのかなあ。努力が足りない、もっと頑張らないといけないってことかなあ。

先生が怖い。言いたいことが言えない

そんなことを繰り返している内に、何か話すたびに否定されるので、主治医に対して苦手意識が生まれました。不思議なもので、そういう感情は相手にも伝わるようです。苦手意識がそう思わせたのかもしれませんが、更に主治医の態度が高圧的になってきたように感じました。そんなある日、職業訓練のクラスメイトに、笑い話のつもりで「先生が恐くてクリニックに行きたくないねん。」と話しました。すると「私の通っている病院でもADHDを診てるよ。一度話を聞いてもらったら?」と、思いがけないひと言が返ってきました。

ちょうど、主治医に飲んでいる薬が合わないと言っても聞いてもらえず、効果も感じられないまま副作用に苦しんでいたところでした。

今の薬で本当にいいのかな。1年くらい薬を飲み続けているけれど血液検査もしないな。先生は大丈夫とおっしゃるけれどそんなものなのかな。問診以外に特に検査もしていないけれど、そもそも私は本当にADHDなのかしら。ADHDと診断がつくならどうして手帳はダメと言われるのだろう。

ずっとモヤモヤしていることを聞いてみる良い機会かもしれないと思いました。なぜ聞けなかったのか、今なら不思議に思いますが、当時の私はそれくらい弱っていたようです。こうして、主治医を恐れていた私はセカンドオピニオンではなく、お話しを聞いていただくという形で別のクリニックを受診しました。そして、私の話を聞いて一つ一つ丁寧にお答えくださる先生に安心感を覚え、転院を決意しました。決め手は「話を聞こうとしてくださる姿勢」でした。

急展開。障害者手帳は突然やってきた

新しく通いだしたクリニックで、出生時から現在までの自分についての問診と、「バウムテスト」「WAIS-Ⅲ」の2つの検査を受けました。これは発達障害を確定する検査ではなく、あくまで判断する要素の1つのようです。私の場合、群指数の「作動記憶」と「処理速度」の差が33あり、自分が思った以上に凸凹していました。
※WAIS-Ⅲについてはこちら→発達障害とWAIS-III(ウェイス・スリー)成人知能検査

診断結果は「ADHD」と「ASD」。しかしそれでも障害者手帳は「対象外」と言われました。検査もして、二人の先生から障害者手帳は取得できないと言われてしまったら、もう納得するしかありません。

障害者雇用は諦めて、就労移行支援事業所でスキルを身に付けて一般就労を目指そう。そう思い、自分を追い込んだ結果、2ヶ月後に再びうつ状態になってしまいました。しかし、うつ状態になったことで、やっと新しい主治医に私が今まで訴えていたこと、障害者雇用で働きたい理由を理解していただけました。こうして、障害者手帳はあっけなく私の手元にやってきました。あれだけ悩んだのはなんだったんでしょうか。手帳を取得できたことで、私の就職活動は180度方向転換することになりました。これからどうやって就職活動していこうか。嬉しい悩みができました。

発達障害と診断されてから1年半。診断がついてもグレーゾーンと変わりないことに悩み、色々考えました。でも無駄なことは何ひとつなかったと思っています。ただ、自分の気持ちや考えをもっと上手に伝えられたら、主治医の判断も変わったかもしれません。でもそれが出来ないくらい弱っている時は、環境を変えてみることも大切だと感じました。私の場合は、打つ手なし、と考えていたことが嘘のようにスムーズに流れました。もし、今同じように悩んでいる方がいらっしゃったら、是非主治医を変えることも考えてみて下さい。何か変わるかもしれません。

もけたろう

もけたろう

色々なことに興味があるアラフォー女子。エネルギー源は野球観戦。1年半前にADHD、ASDと診断され、混乱しながらも自分らしい生き方を模索中。

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