あなたはどのタイプ?~認知特性診断

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「人の顔は覚えられるのに名前が覚えられない・・・」「好きな歌の歌詞ならすぐ覚えるのに暗記問題が苦手・・・」そんな経験ありませんか?本記事では人によって異なる思考や認知の好みから形成されている“認知特性”について書かせていただきます。人は誰しも得意不得意がありますし、考え方も違います。障がいで苦手なことがある方や、自己理解を深めたい方は参考にしていただければと思います。また、タイプごとにどういった仕事に適性があるのかも少し記載しています。

認知特性とは?

認知特性とは、簡単にいうと“外からの情報を頭の中で理解、整理、記憶、表現する方法”です。人それぞれ異なる思考や認知の好みがありますので、会話やSNSでのコミュニケーションが上手くいかない、同じ内容でも理解や表現の仕方が人によって異なるのは当然です。さらに、この認知特性は生まれながらにある程度決まっており、生活環境の中で伸びていくものなので、急に変えることは難しいとされています。成長する過程で人間は“慣れ”が出てきますので、あくまで小さい頃の特性に焦点を当てて考えてください。

信じてもらえないかもしれませんが、私は産まれてから1歳の間の記憶が少しあり、小さい頃の記憶も断片的ですが残っています。現在では一度通った道や一度見た映画の内容は覚えていますし、車の運転などの距離感や方向感覚は良いです。しかし、耳から聞いた話や約束はよく忘れてしまう、故意ではないですが失礼なことを咄嗟に言ってしまうことがあります。これらは私の特性であり、他の人とは違う“私だけ(オリジナル)の特性”です。それではこの認知特性のタイプについて、大きく3つに分けて紹介していきます。

視覚優位タイプ

「見た情報」の処理が得意な“視覚優位”の人は目からの情報に強く、頭の中に写真や映像として情報を記憶しています。小さい頃に絵をよく描いていた人や、道や手順をすぐ覚える人がこれに当てはまります。記憶を写真のように頭の中に記憶している人は好きなキャラクターの絵を何も見ずに描くことができたり、ユーモアのある考え方ができるので、写真家や画家、デザイナーなどの仕事に適性があります。動画として記憶する人は前者とは少し異なり、物事を三次元イメージで捉えるので、人の顔を覚えたり、道を覚えるのが得意です。

私はおそらくこのタイプに当てはまり、地図さえあれば迷う事はありませんし、一度道を通ればお店や信号機などの目印と合わせて覚えることができます。しかし、人の顔は覚えても名前はなかなか覚えることができませんし、道を人に教える時も言葉では教えることが難しく、自分で地図を描かないと教えることができないです。このタイプは運転する仕事や機械技術師の様な手順が複雑な仕事、またはテレビ関係の仕事に適性がある可能性があります。

言語優位タイプ

「読んだ情報」の処理が得意な“言語優位”の人は、イメージを言葉と結びつける、難しい文章を図式化することが得意です。例えば、小学校で読書感想文はすらすら書けていた人や、自己流に図式や単語を書いてノートをまとめていたという人はこのタイプかもしれません。本や小説を読むと、読んだ言葉から場面を想像したりするのが得意なので、本を読むのが好きだったり、その内容をイメージとして自分の中で整理することができるので、人に教えることや、自分の考えを伝えるのは得意な人が多いです。

私は小さい頃は国語のテストでよくあった「登場人物の心境を100字以内で述べよ」のような問題をイメージするのが苦手でしたし、ノートにまとめることは今でも苦手です。私がノートにまとめるのが苦手なのは、後の3つ目の項目も関係しています。このタイプはイメージを言語化する、または言語からイメージすることが得意なので、ライターや雑誌編集者などの作家系の仕事や、教師などの仕事に適性がある可能性があります。

聴覚優位タイプ

「聞いた情報」の処理が得意な“聴覚優位”の人は、耳からの情報に強く、聴覚情報から言語を脳内に取り入れることができます。言語という点では、先ほどの言語優位と少し重複していますが、聴覚優位が強い人は言語からイメージ生むのではなくて、言語そのものを使って思考を働かせることができます。

ちなみに私はこの聴覚情報が弱く、話したことを聞いていない、学校でノートに板書はできたけど先生の話を聞いても理解出来ないことが多かったのはこれが関係していたかもしれません。英語のリスニングも、長文を言われると頭で処理できなくなりパンクしてしまいます。大人になった今でも電話が苦手で、前職の会社では相手の名前や話の内容が覚えられなくてよく怒られました。

対照的に聴覚優位の人は、映画のセリフの言葉そのものを覚えることや、歌の歌詞を聞いてすぐ覚えることが得意な人が多いです。言語優位タイプと少し重複しますが、教師や作家系の仕事、またはアナウンサーや作詞家などの仕事に適性がある可能性があります。また、少数ですが聴覚優位者のなかには音階や音色をイメージとして捉えて、脳内で処理ができる「絶対音感」を持っている人がいます。歌の歌詞だけではなく、メロディもすぐに覚えて口ずさむことができます。有名人であればXJAPANのYOSIKIは絶対音感をもっていますし、あのマイケルジャクソンも絶対音感をもっていたと言われています。

まとめ

認知特性を3タイプに分けて紹介しましたが、自分がどのタイプなのか見つけることができましたでしょうか。自分の特性に気付くと、やってみると意外と得意なことが見つかったり、自分のやりたい仕事を見つけるヒントになるかもしれません。しかし、過剰反応により集中できなかったり、かえって体調を悪くしてしまう場合もありますので、理解した上で自分の特性に合った環境作りをすることが大切です。

また、各項目で適職を例として挙げましたが、これはほんの一部です。例えば、言語優位でイメージを伝えるのが得意なら営業や販売職、視覚優位で立体をイメージするのが得意なら建築士や運転手、というように特性が活かせる仕事はたくさんあります。全ての特性を平均して兼ね備えている人もいれば、苦手な事が多い人、1つの特性が突発して高い人もいます。冒頭でもお話したように、“私だけ(オリジナル)の特性”を知ることで安心し、自分に少しでも自信がもてて、自分自身を好きになれればと私は思っています。

参考文献

「認知特性とは?頭の良さを6つに分類する診断を解説する」
https://www.jimpei.net

「認知機能の見える化プロジェクト/認知特性」
https://tbcare.jp/cogevo-s

あとすた。

あとすた。

入社約1年後に発達障害(ADHD)の注意欠陥型の診断を受け、うつ病発症により退職。
現在は就労移行支援を利用し、自分の興味関心を模索中しながら再就職を目指してます。スニーカーとラーメンが好き。よろしくお願いします。

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