発達障がい〜神からの贈り物〜

『ピアカウンセリングの有用性 ~最も効果的で効率的な支援方法~』(『発達障がい~神からの贈り物~』第35回)

発達障害


unsplash-logo
taylor hernandez

『発達障がい ~神からの贈り物~』 第35回 <毎月10日連載>

いずみハッタツ友の会が発足して3ヶ月、先月末も市の議会で取り上げられ地元では少しずつ認知があがっているようです。

前にも触れましたが、私自身は和泉市の住人ですが、隣の堺市で働いており、そこで長く続いてきたピアカウンセリンググループ(自助会)の運営にも関わってきました。さかいハッタツ友の会はもはや全国的にも注目され、それに気づいた地元の議員の協力の基、和泉市にも誘致されるような形でさかいから株分けするように会が発足しました。

『自助会』、この言葉に皆さんはどのようなイメージを持たれていますか?正直なところ私自身はよいイメージを持っていませんでした。私自身は鬱の辛さから開放されだした頃に発達障害を診断され自助会と関わりだしたので、自助会に救われたと思えることはそう多くはありませんでしたが、学びの多さと奥深さに今でも驚くほどです。

自助会が注目されているのはきっとそれなりの理由があるからではないでしょうか?南大阪地域だけで毎月20会場以上のグループカウンセリングが開催され、様々な特色のもとで多くの参加者が新たな視野を手に入れ、己と向き合い、社会と向き合っています。全員が快方に向かうとは正直なところ言えませんが、迷う人もその迷いが晴れるタイミングでそれまでとは違った社会との関わり方を手に入れ、それぞれに切磋琢磨しながら生活をしています。

現在は発達障害啓発が一つのトレンドになっているのか、本の受け売りをする講師や、薬と症例についてしか話さない(話せない?)医者の講演会が結構な参加料で開催されたり、そんなものが巷に溢れるようになりつつあります。私自身も講演や福祉職員の研修講師を務めることもあるので同じ穴の狢かもしれませんが、自助会は講師というものが存在せず、講師料も必要なく、堺、和泉地域では100円程度で参加できる会がほとんどで、経費的なものがさほど必要ありません。

以上のような話しをしたのも、現在の日本は財政的に非常に苦しく、社会保障費、特に福祉関係の予算は年々伸びているといわれていますが、障害者福祉の大きな転換点にもなりえるのが自助会ではないかと思うところが大きくあるからです。

実際には自助会があまり開催されていない地域もまだまだ多く存在するようですが、自身で始めることも可能です。セミナー形式だけでなく、現状報告や情報共有などだけであれば簡単にはじめることもできます。運営自体が安定しないグループも存在するようですが、それも主宰者の社会経験と考えればやらないよりはよほど意味のあるもの。私も過去に経験がありますが、SNS動画配信ですることも可能です。

では、何故自助会が効果があるのか、について説明したいと思います。この夏にはイイトコサガシの冠地さんとさかいハッタツの石橋君との対談イベントを開催しましたが、彼らのように物事を俯瞰的にみたり、特性へのアプローチを深く掘り下げることができる当事者も存在し、様々な学びを得ることができる一方で、同じ特性を持っている人を見ることで自分を俯瞰視できることや、困っている人へのアドバイスが実は自身の困りごとへの解決法であったり、ただ教えられるだけではないところに気づきが多くあるのが自助会の面白さでもあります。中には一方的に社会への不満をぶちまけることが中心になることもあるようですが、それですっきりして翌日からは気持ちよく働けるならそれも大きな意味があることのように思います。

ただひとつ注意しておきたいこと、それは一度自助会に参加して全てが変わる、そのような妄想だけは持たないように。人の成長は毎日毎日の一歩一歩の積み重ね。その一歩を見つけに来る場所ではあっても魔法の呪文を教わる場所ではありません。取り敢えずは自分の居心地の良い、自分が納得できるそんな場所を見つけてみてはいかがでしょう。

更にひとつ付け加えますが、『さかい』『いずみ』の友の会では当事者だけでなく家族や支援者の参加も大歓迎で、家族中心での自助会なども開催しています。カサンドラ症候群で悩んでいる人にとっても大切な場所かもしれません。ぜひ一度ご参加ください。皆さまにお会いできるのを楽しみにしております。その際は必ずお声かけくださいね。

公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

いずみハッタツ友の会代表 就労継続A型事業所職員、高知大学農学部卒
放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営など職を転々とする。10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在は福祉職員として当事者目線での支援を行う傍ら、ピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

発達障害

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください