声と聴覚過敏~私の場合

その他の障害・病気

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発達障害を持つ人の中には「感覚過敏」を持つ人がいます。私はその内の「聴覚過敏」を持っています。ここでは私の聴覚過敏がどんな感じなのか(どう困るのか)を語りたいと思います。

気になる声の種類

私は人の声に敏感です。種類で言うと特にかん高い声、大きな声、低い声が気になります。3分位なら我慢できるのですが、長い時間このような声が続くと耳がじんじんするのです。じんじんするから更に悪化すると、今度は耳だけが常にカラオケボックスにいる感じがします。そして耳を思わずかきむしりたくなる衝動に駆られるのです。こうなるともう最低でも1時間は治りません。パニックにもなります。

学生だった頃は女子特有のはしゃぎ声が特に苦手でした。かん高い声で、そして大きな声で「きゃははは!やばい!やばい!」と自分たちの世界に浸っているその人達から発せられる声は、一種の衝撃波のようでした。私にとっての休み時間は、時には苦痛でしかなかったのです。

働いていた時も、電話している営業さんの低くて大きな声がフロアに響くと仕事に集中できませんでした。かん高く大きな声で社員を指摘している上司の声も私をパニックに導きました。これまではクローズ就労(障害があると伝えずに働く働き方)で働いていたのでしんどさは大きかったです。

私の耳は地獄耳?

大きな声に敏感な一方、私は小さな声(いわゆるひそひそ声)にも敏感です。聞こえる時にはドアを挟んで3メートル離れた席でも、ひそひそ声が聞こえます。私が聞いたひそひそ声でのうわさ話の大抵は愚痴で、悪意に満ちていました。そして大抵愚痴を話している時間は5分を超えるので、私にとっては長いのです。次で語る「情報に溺れる」状態にもつながりやすいです。何度「その人に直接言ってよ!」と叫びたかったか分かりません。精神的に状態が悪くなると「この人たちはこうやって私の悪口も言っているんだ」と被害妄想も膨らんでいくので、ひそひそ声でのうわさ話は私が特に苦手としている音の1つです。

情報に溺れる

情報の音だけでなく、私は情報の量にも敏感です。耳がコップで情報が水だとしたら、私の耳(コップ)は聴覚過敏がない人よりも小さくて浅く作られています。少しの情報なら問題なく受け止められます。ですが一気に「情報の水」を流し込まれると耳からあふれやすいのです。長時間の会話も同様です。情報を受け止める耳(コップ)の容積が小さいので、すぐに容積はいっぱいになり「情報の水」があふれて私は混乱してしまうのです。私は混乱すると吃音が出たり早口になったりしてコミュニケーションが成立しづらくなってしまいます。日常生活や職場でも何度もこのような状態になり相手を驚かせてしまうので、非常に困っています。

対処法

これまで語ってきたような聴覚過敏を持っていても少しでも生きやすい生活をするために、私が実践していることをここでは書いていきます。

1つ目は耳栓をすることです。工事の音や電車の音、ドアの開閉音など「その動作をするのに必要不可欠な」環境音は、私の場合そこまで気になりません。なので、イヤーマフやヘッドホンではなく耳栓で私は会話を遮断、あるいは軽減しています。耳栓をするとひそひそ声は聞こえませんし、大きな声やかん高い声もある程度我慢できるレベルに聞こえます。

2つ目は指示の場合はメモを取り、その場で復唱することです。働くにあたって指示や報告を受けることは多々あるかと思います。そんな時には必ずメモとペンを持ち、殴り書きでもいいのでとにかくメモします。そして「○○の後に××ですね?」というように復唱します。これで指示を聞きもらすことは少なくなりました。

3つ目はその場を離れることです。流れてくる情報が雑談などで、自分に関係のない話なのに聞こえて雑音に感じてしまう時は、思い切ってその場を離れます。音そのものから離れることは決して悪くはないと私は思います。そして、静かな環境で耳を手で優しくマッサージします。疲れた耳に対して「よく頑張って聞いたね」と自分の耳を休ませます。

まとめ

聴覚過敏を含め感覚過敏の感じ方は人それぞれだと思います。同じ聴覚過敏を持つ人でも私とは違うかもしれませんし、似ている人もいるかもしれません。大切なのは、自分の過敏性のことをよく知ることだと思います。そして、どう対処すれば生き辛い生活から少しでも生きやすい生活になるのか、対処法を身につけることだと思います。私の聴覚過敏は厄介だと思いますが、上手に付き合っていきたいと今では考えています。

あずまあやめ

あずまあやめ

うつ病と広汎性発達障害と診断されました。今は自分で自分を認めて好きになる修行中。好きなことはミニチュアを集める・見る・時々作ること。

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