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パラリンピックとオリンピックが同時に開催されない理由は?

スポーツ

出典:http://www.photo-ac.com


リオオリンピックが閉会し、次に控えるリオパラリンピックのことが気になり始める時期ですね。パラリンピックを楽しみにしている方のなかには、17日間のオリンピックの後だと観戦する前から疲れてしまう、どうせなら2大会同時に開催すればいいのに…と思ったことはありませんか?なぜこの2大会は同時に行われないのでしょうか?

同時に開催されない理由①:運営団体が異なる



健常者の競技選手の代表を務める国際オリンピック委員会(IOC)がオリンピックを運営しています。パラリンピックの競技選手の代表を務め、運営しているのが国際パラリンピック委員会(IPC)です。運営する団体が違うというのは一番分かりやすい理由ですね。


同時に開催されない理由②:大会の目的が異なる



オリンピックとパラリンピックはそもそも別々の目的を掲げた大会です。競技がメインである近代オリンピックが始まったのは1894年。それに対しパラリンピックの第1回目が開催されたのは、1960年の夏でした。その時期、障害者のスポーツが広く世に知られるようになりました。その背景には、第二次大戦で負傷した人たちの自主的運動を促進するという目的がありました。


同時に開催されない理由③:資源・費用の拡大



「IOC」と「IPC」の両委員会は、少なくとも2032年まで、共同でパラリンピックの成功と発展に尽力すると覚書を交わしているそうですが、同時に開催することについての取り決めは残念ながらなされていないようです。もし2大会が同時に開催された場合、参加選手の人数は15,000人に上ります。この大人数が滞在する選手村の施設の規模や運営費もかなり膨れ上がるでしょう。また、全て競技が終わるまでには5週間ぐらいかかるとの声もあがっているそうです。



今回はオリンピックとパラリンピックが同時に開催されない理由を3つご紹介しました。理由は分かっても、いつかは、障害を持った選手と健常者の選手が同じフィールドで競う姿を観てみたいものですね。

障害者ドットコムニュース編集部

障害者ドットコムニュース編集部

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