「電車と自閉スペクトラム」の裏話

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Photo by Taras Kasich on Unsplash

今回は、過去のコラム「電車と自閉スペクトラム」についての話です。とはいえ、裏話と言うほど大それたものはありません。あの記事を書こうと思った原動力は、帰省で乗る特急から自由席が無くなったことで、「鉄道関連は言うほど不変性が担保されていない」と思ったからです。指定席だけになると単純に高くなりますし、発券してからは席や時間に融通が利かなくなるので、かなり大きな打撃となります。

何かの拍子で迷惑撮り鉄が話題になると、あのコラムへの反応も一時的に増えます。この流れは一度や二度ではありません。そして、大半はタイトルだけに反応して内容を見ずに拡散されている印象です。「撮り鉄批判が暴走しているだけ」「例外や反証が確かに存在する」と序盤に書いており、撮り鉄への叩き棒にはならないと思うのですが。最近はコラムに目を通したうえでの感想も増えているのが救いです。

あのコラムを書いてから1年近く経ちそうなのですが、「撮り鉄を叩けるなら不確かな知識やデマでもいい」という横暴で刹那的な人はまだ多いです。この間なんか、福祉も精神医学も関係ない門外漢が「知的障害者は電車好きが多い」などと、知的障害と発達障害を混同して発信し喝采を受けていました。後で知ったかぶりを指摘されまくって晒し者になったようですけれども。

何が一番嫌かというと、あのコラムを撮り鉄叩きの棒として使う人間から「発達障害=悪」という価値観が見え隠れしていることです。「発達障害=悪」という価値観がなければ、「発達障害」を悪口として発しませんよね。何であれ、電車と自閉スペクトラムの因果が解明されることは、自閉スペクトラムでありながら鉄道に興味のない「例外」としての願いです。

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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