その存在が頼もしい、コンビニの指差しシート

暮らし

Photo by Nick Fewings on Unsplash

近年、コンビニのレジカウンターにとても頼もしい存在が加わったことをご存知でしょうか。その頼もしい存在とは、言葉を使わずとも意思伝達できる「指差しシート」というツールです。

指差しシートには、レジ袋や割り箸の有無などを指差しで意思表示できるように幾らかの項目が書かれています。必要最低限の内容だけを揃えた小さなシートから、多岐にわたる項目を備えた大きなシートまで、店舗によって様々です。

指差しシートが始まったのは2022年ごろで、ローソンの仙台支社に勤める聴覚障害の社員が発祥とされています。コロナ禍の折、聴覚障害者の間では「マスクで口の動きが見えないから意思疎通がとれない」という悩みが頻発していました。その社員も同じ悩みを抱えており、「事前に用意したメモを使っている」という友達の話から指差しシートの原型となるアイデアが生まれたそうです。

カウンターの場所をとらないようコンパクトに、それでも「レジ袋の有無」「カトラリー(割り箸やスプーンのこと)」「あたため」は最低限抑えておき、直感的に選べるようシンプルなデザインにも気遣いがなされています。こうした完成した指差しシートは、2022年夏から全国のローソンで次々と導入されていきました。導入されるやいなや、指差しシートへの好意的な反応がSNS上などで多く見られ、その利便性を遺憾なく発揮しています。

指差しシートには「耳マーク」がついていますが、聴覚障害者だけのものではありません。耳の遠くなった高齢者や発語できない緘黙症など、その恩恵を受けられる人間は想像を遥かに上回る数と考えられます。また、ローソンでは指差しシートの画像データを無料で公開しており、他の小売店などでも利用できるようにしています。

指差しシートは2023年のグッドデザイン賞に輝いたほか、ファミリーマートやセブンイレブンも追従して指差しシートを導入し始めています。業界にも世間にも、何より顧客にも認められた「三方よし」の取り組みが、今後も続いてくれることを願ってやみません。

レジカウンターの片隅でも隠し切れない利便性を醸しだす指差しシート。一つ残念なのは、使うまでもないのが多数派ゆえか利用している人を直接見た経験がないことです。

参考サイト

ローソンの“指差しシート”はどのように生まれたのか。きっかけは耳の不自由な社員の声
https://hatawarawide.jp


オンラインサロン「障害者ドットコム コミュニティ」に参加しませんか?
月々990円(障害のある方は550円)の支援で、障害者ドットコムをサポートしませんか。
詳細はこちら
https://community.camp-fire.jp/projects/view/544022


遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

身体障害

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください