発達障がい〜神からの贈り物〜

続・なぜ幸せに生きれないのか(『発達障がい~神からの贈り物~』第92回)

発達障害

画像:Photo by Anna Kovaļova on Unsplash


『発達障がい ~神からの贈り物~』 第92回 <毎月10日連載>

全回と同じタイトルで、視点を変えて今回もお話ししたいと思います。

障害があっても幸せな日々を送る人もいる一方で、障害がなくても不幸な人は多く存在するようです。更に経済的に裕福であっても社会的地位が高くても幸せと縁遠い人もかなりの確率で幸せではない人がいるようですね。

つまり、幸福感と障害の有無は直接的な因果関係とは別だと言えるかもしれません。では何が幸福感を左右させるのか?一つの答えとして前回のコラムで触れましたが、別視点で不幸な人たちに凡そ共通する事柄を見つけたのでお話ししようと思います。

その共通事項は些細な損も受け入れられないということ。私自身も元来損得意識が強く、少しの損も受け入れられなかった。現在でも損して良い気分にはなれないが、そういう自分を幾分客観視できるようになり問題に巻き込まれることが激減したように感じます。

少しの損も受け入れられない、これは少しでも得したいと願っていると言い換えられると思いませんか?そして少しでも得したいのに得できないことを受け入れられずに他人や社会を責めたてると…、結果的に様々な軋轢に晒されてしまうのではないでしょうか?

目先の損得に囚われてしまうとその事ばかりが気になり、自身の生き方を見失うだけでなく、思い通りにならない苛立ちが周りとの関係を悪化させてしまう。生きづらさの元凶が二次的三次的に悪循環を繰り返してしまう。

私自身も過去はこの渦の中で藻掻き苦しんでいた、そんな気がする。まるで『蜘蛛の糸』のカンダタのように。

そして、生きる希望を失って10年近くの間、鬱を患いそして墜ちきった。そんな経験がこのような気づきを与え今の私を形作っている。だからこそ鬱に感謝している。

毎日はハプニングの連続。得することもあれば損することもある。損にばかり囚われれば更に損が増長する。つまり、得したい気持ちが自身を損の渦に落とし込む。損したくないという気持ちを持つことこそが最も損をしているのかもしれない。昔話の『花咲か爺さん』も『金の斧』も『傘地蔵』も、ご先祖様たちが私たちに教えてくれていることと同じなのに。

もしそんな渦の中で毎日を過ごしているのなら少し視点を変えてみてはいかがでしょう?何か変化が起きるかもしれませんよ。



公式ブログ https://ameblo.jp/suzie-net

Kei(ケイ)スズキ

Kei(ケイ)スズキ

★個人学習塾えるすた講師
★いずみハッタツ友の会代表、高知大学農学部卒
★過去職歴:放送ディレクター、スタジオ・ミュージシャン、カメラマン、道化師、学習塾経営、Webプログラマーなど
★10年の鬱の後に発達障害の診断を受ける。現在はピアカウンセリングサポートにも積極的に関わる。自称『人生を楽しむパイオニア』
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