アクセシビリティがひらく文化の居場所

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「だれもが文化でつながるオータムセッション202510月開催 ―

東京都と公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京は、10月20日から23日まで、重要文化財・自由学園明日館(東京都豊島区)で「だれもが文化でつながるオータムセッション2025」を開きます。障害者や外国人、高齢者、乳幼児など多様な人々が芸術文化を享受できる環境をめざす「クリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョー」の一環で、今回のテーマは「居場所とわたし」。研究者やアーティストらが登壇し、参加者とともに学びを深めます。

プログラムは、議論を通じて気づきを得るセッション、事業運営の現場でいかせる手法を学ぶセミナー、東京都の取り組みや支援デバイスを紹介する展示・ワークショップ、参加者と登壇者が交流するネットワーキングの四つで構成されます。

最終日のクロージングセッション「わたしの居場所―未来のあたりまえを考える」では、筑波技術大学学長の石原保志氏と、芸術家で京都市立芸術大学学長の小山田徹氏が登壇します。石原氏は、国内唯一の障害者のための大学で長年教鞭を執り、障害者支援や社会モデルとしての課題に取り組んできました。小山田氏はパフォーマンスグループ「ダムタイプ」の創設メンバーとして国内外に作品を発信し、人々が集う「共有空間」の可能性を探究してきた人物です。モデレーターはアーツカウンシル東京の森司事業調整課長が務め、教育、芸術、政策の視点を交えながら「居場所」の未来を探ります。

このほか、セミナーでは、ウェブデザイン、バリアフリー活弁、手話通訳、学習障害支援教材、カームダウンスペースの必要性など、現場で活用できるテーマを取り上げる。展示・ワークショップでは、都立文化施設の取り組みや聴覚支援デバイスの紹介に加え、立体的に触って理解できる地図「触知図」の制作体験、フォントや文字組の工夫、「やさしい日本語」の導入などを学ぶプログラムが用意されています。

参加無料。申し込みは公式ウェブサイト(QRコードまたは、「オータムセッション2025」で検索)の専用フォームから。定員に達し次第、締め切ります。


過去に開催されたクリエイティブ・ウェルビーイング・トーキョーのイベントの様子


イベントの詳細はこちらから


石原保志氏


小山田徹氏

障害者ドットコムニュース編集部

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