精神障がい者になって「得た」もの

出典:https://www.photo-ac.com


「精神障がい者」という言葉には、いろんなイメージをお持ちになる方がいらっしゃるのではないかと思います。

ですが、多くの場合、患者は自らの意思で動き、自らを律し、健常者と同じように社会生活を営んでいます。今回は、編集部の中で話しあった結果、自分たちの体験で得た「精神障がい者になって気づけた」プラスの面をいくつか列挙していこうと思います。

この記事を読んでくださっている皆様のお力になれば幸いです。

例1 "KENT"の場合



わたしの場合は「家族の絆が深まったこと」と「沢山の方への感謝のきもちが深まった」、この二点につきると思います。わたしは統合失調症を患って、引きこもりを経験しました。その間、年老いた祖母の面倒を見るくらいで、家族とのつながりがほとんどありませんでした。

しかし病気が発覚し、祖母も母方の弟の実家へ移った後、両親の仕事の退職と重なり時間が出来た為、以前では考えられなかった家族旅行に行ったり、家で冗談を言い合ったりと、家族で過ごす時間が増え、外ではデイケアや就労移行支援施設など沢山の方々と触れ合う機会が増えるようになりました。

それは病気を発症しなければ、決して出会えない人との出会いでもあるのです。


例2 "エンジニア"の場合



就労移行支援という機関の存在に気づき、またそれを利用した結果、自分の短所に気づきました。人と接する際、不適切な表現等により不快にさせてしまうことが時々あることが悩みでした。自分の短所と向き合って改善するための機会を、ずっと探していました。就労移行支援機関では「気配りが足りない」「自分の都合だけで発信している」などなど、改善点はとめどなく出てきました。

大人になってから短所を指摘され、正面から向き合うのは楽しいとはいえないことです。しかし同時にやりがいも感じています。現状は障がい者のための福祉サービスという位置づけですが、将来的には健常者でも利用できるようになっていいと思います。


例3 "ユキダルマ"の場合



少し社会から離れることになったので、自分について色々向き合い、知ることができました。考え込みすぎると辛くなることもありますが、「自分とはどういう人なのか」、「自分が実現したいことは何なのか」など、ゆっくり考える時間を持てたと思います。

また、「経験」を積めたということもあります。うつにならない事に越したことはないのですが、うつを経験して見えてきた世の中もあります。学校を卒業して社会に出て、同じところで40年勤めるだけが人生ではないのです。様々な経験をしたからこそ、世の中に貢献できる方法もあると思います。今後はうつについて世の中の方に正しく知ってもらうことで、世の中に貢献していければと思います。


まとめ



3人に共通していることは、「障害を持ったからこそ、何かしら得たもの(こと)がある」ということです。精神障がい者と一言で言うと、あまり良くないイメージを持たれる方もいらっしゃると思いますが、精神障がい者は精神障がい者なりに前を向いて歩いているし、時には良いこともあるのです。

多少の配慮は必要かもしれません。しかしそれ以外は皆さんと同じように人生を歩んでいます。

障害者ドットコムニュース編集部

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