生きる!生きる!心の叫び

「2019年新年の決意!!」生きる!生きる!心の叫び vol.1

『生きる!生きる!心の叫び 』vol.1 <毎月30日連載>

2019年、今年で平成という年号が終わる。
日本は平成最後の年末及び年始で大盛り上がりだった。
平和だね。
私にとっては、ただ日付が変わるだけだ。
そう言い聞かせているのかも知れないが。
仲間には皆、家庭があり、用事も沢山ある。
だけど私にはこれと言って、無い。
誰とも会う訳でもないし、とにかく年末年始は予定がない。

その昔、私にも当たり前のように家庭があった。
懐かしい。
思い出がよみがえってくる。戻れるわけではないのだけれど。
家族と離れ離れになったのは、自分が撒いた種が原因だ。
だから何も言えないし、言うべきではなく、言ったらダメな事もわかっている。
病気の進行と共にしてきた苦悩だ。
悔やんでも悔やみきれない。
当たり前の事の大切さが、大事さが、身にしみてわかるとはこのことなのだろう。

年末年始、周囲は騒然と渦巻き動いていく中で、
静かにポツンと座っていると色々なことを思い出し、考え、叫びたくなる。

これから先、俺の症状はどこまで進んでいくのか。
これから先、俺の人生はどうなってしまうのか。
1年先どころか、1か月先さえ読めない。
自分自身の今の努力なんか、何も、好転はさせてくれない。
じゃあどうやって幸せを掴めば良いんだ。
色々なことを学んだ。大切なことに気が付いた。多くの努力をした。
だから何だ!!

いずれ、私は介護を受けることになるだろう。
同世代の彼らよりも圧倒的に早い時期にそれは訪れる。
自分では介護して頂くことへの対価は支払えないだろうから、税金での援助となる。
有難いけれど、不安でしかない。

そもそもこの病気、なろうと思ってこうなったのではない。
もちろん「なろうと思ってもなれるものでもないし、なりたくてもなれない」。
なりたい奴なんか、居るわけはないけどね。

俺は、俺はみんなと何が違うのか。
タバコを吸うし、お酒も多少飲む。遊びたいって思う。
そして何より充実して働きたいと常に思っている。
同じじゃないか。
皆と何も違わない。

俺だって、「生きる」ことを望んでいるんだ。
だったら、「生きなくてはいけない」。

人は一人では決して生きていけない。
仲間の優しさ、思いやりと、今まで培ってきたものの積み重ねで生きていくんだ。
心で叫んで、
ようやくそこへ戻ってきた。

思えば。
「大丈夫?」と同情や「頑張って」という励ましの言葉を期待しているのではない。
初対面の人や私を始めて見る人は、そんな言葉をかけてくれる。もちろん、ホッと安心する。
でも、私を知っている人間は、障害に対してのありきたりな励ましは無い。
それが心地よくうれしい。
命懸けで生きていることを、頑張っていることを、知ってくれている。
それがお互い様であると思えたとき、生きる糧となる。
そこはポジテイブに「俺は俺」だって思える。「お前はお前」だとも思える。
そんな仲間を増やしていけたらどれだけ幸せな事か。
そんなことを冷静に考える事ができるって嬉しいじゃないか。
その昔、当たり前のように思っていた時は、そんなことなど考える事もなかった。

仲間がいる。水泳がある。それだけで笑顔になれる。
この先、例えどんな困難に陥っても、心強い仲間がいるんだ。
ありがたい。

P.S.
毎年、もう20数年も共に初詣に行ってくれる友がいる。
今年はおみくじで凶をひいた。
人生初だよ。笑うしかないね。
こんな状態なのに神様は意地悪じゃないか。
でも、これからは上がっていくだけだし、希望に繋がるおみくじだ。
そう思いながら縛り付けた。
今年もよろしくと、寅さんにお願いして柴又帝釈天初詣は終わった。

今年の自分の姿を楽しみに、楽しく生きていこうと思う。
同時に私の心の中にある「叫び」をさらけ出していきたい。
俺は俺。君は君。
何物でもない。同じ人間。
2019年もよろしくお願いします。

佐久間 勇人 Powered by スマイリーエッジ

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2010年、小脳が萎縮し、伝達神経系が徐々に破壊されていく神経難病脊髄小脳変性症であることを知りました。そこから今日までは沢山の経験・後悔がありました。人と出会い、生まれた笑顔、そのありがたみを人一倍感じとり、今まで気が付かなかったようなことを学べてきたような気がします。ハンデがある。でも、それは「個性」でもある。そう思うようになった時、生き方がかわりました。そして、障がい者水泳というスポーツに出会うことが出来たのです。目標を持ち、チャレンジし、全国障害者スポーツ大会(2015わかやま大会・2016いわて大会)においては新記録を樹立しました。まだまだやりたい。まだまだチャレンジしたい。継続していくことに最大の意義があると思います。何もしないで、後悔するのではなく、「いま」できることを思いっきりやりたい。限りある時間の中で出会うべくして出会えた“こと”。体験の中で見つけた思いをお伝えしています。

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