南丹市男児失踪事件、ネット世論ちょっと危なかったんじゃない?

暮らし

Photo by Andres Siimon on Unsplash

京都府南丹市で11歳の男児が失踪し、のちに遺体となって発見された事件。死体遺棄の疑いで37歳の父親が逮捕され、殺害についても自供が為されています。男児の死亡で終わったのはご愁傷様ですが、捜査の末に父親が逮捕されたことで「正直、胸を撫で下ろしている」という人も居るのではないでしょうか。主にYouTubeを中心としたネット言論の世界で、ずっと父親が怪しまれ続けており、結果が本当だったため安心した人も居るのではないでしょうか。

「実際に、家族が逮捕されたことを受けて、『ほら最初から言った通りじゃないか』などと主張している人もいるが、逮捕は捜査の積み重ねによるものであり、何も彼らの根拠のない『物語』が正しかったということにはならない。それは後付けの理屈であり、たまたま『仮説』が当たったにすぎない。なのに、そのことは忘れて、あたかも最初からすべてお見通しだったかのような根拠のない自信を強めてしまっている。」

これは筑波大教授の原田隆之さんが東洋経済オンラインに寄稿した記事から引用したものです。というか、この件で私の言いたいことは全部原田さんの記事に詰まっています。URLは載せてありますのでリンク先が生きているうちに見に行ってください。

私はこの事件の報道をかき集めていた訳ではないのですが、それでもネット上での盛り上がりようは異様に感じられました。「父親犯人説!根拠はこれ!」みたいな動画サムネイルなどが視界に入るたび、「愛息が失踪した上にこんなこと言われたら堪ったもんじゃないな」「真犯人が別人だったらどうするつもりなんだ」と思ったものです。巷の雑音に負けず黙々と捜査を続け真犯人を導き出した京都府警の方々には頭が下がります。

さて、推理ごっこで盛り上がっていたネット言論の様子はといいますと、今度は犯人である父親の素性についてのデマや憶測が噴出しているようです。懲りることを知らないのか、デマを発信しないと禁断症状が出るのか、悪い意味でまだまだ元気といった感じでしょうか。この動きは池袋ポケモンセンターの刺殺事件で犯人(被疑者死亡)の素性が明らかになるまでの間にも見受けられました。痛ましい事件をポジショントークの材料として「消費」する輩は絶えないものですね。そもそも宮崎勤の時代から跳梁跋扈していた訳ですし。

参考サイト

安達結希君の養父、逮捕前の任意聴取に「殺した」とする趣旨の供述…遺体を複数回移動させた可能性
https://www.yomiuri.co.jp

南丹市事件で露呈した“専門家”の暴走「推理ごっこ」を煽った無責任と捜査に支障をもたらした罪
https://toyokeizai.net

年齢、国籍…逮捕の父巡りデマが拡散 府警は否定 京都・南丹
https://mainichi.jp

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

関連記事

人気記事

施設検索履歴を開く

最近見た施設

閲覧履歴がありません。

TOP

しばらくお待ちください