映画「BADDREAM」のMXU監督へインタビュー!

エンタメ

真のダイバーシティを問う長編モノクロ映画「BADDREAM」。上映日は11月4日(月)で、場所は堺筋本町駅から5分のところにある大阪産業創造館となります。応募方法などは公式のFacebookページなどをご参照ください。

11月の大阪上映を前に、監督のMXU氏へインタビューする機会を頂きました。映画監督としての思いや一人の人間としての葛藤など、監督自身の肉声を通じて多くのことが語られています。これらも踏まえて劇場に足を運んで頂ければ、より深い理解のもと観覧できるのではないかと思います。

印象に残ったもの

──今まで映画に寄せられた感想の中で印象的だったものを教えてください。

MXU監督:色々反応をいただけて本当にありがたいのですが、重度の障害をお持ちの方から「こんな映画が作られるまで世の中は悪くなってしまったのか!」と叱られたこともありました。逆に「ベイビードライバーより面白かった」と言われた時は大好きな映画だったので特に嬉しかったです。どんな形でもリアクションいただけるのはとても嬉しく励みになります。

──撮影中に最も印象的だったことはなんですか。

MXU監督:当初内容がハードなので誰も手伝ってくれず、そのフラストレーションをエンジンにして作ってやろうくらいに思っていました。でも、所属するにいがた映画塾はじめ多くの地域の皆さんがほぼ無償で温かくご支援してくれました。そのような人々の情けに触れた経験はシナリオにも反映しています。

排外感情について

──やまゆり園の事件を受けて危機的意識を覚え映画を製作したそうですが、排外感情や優性思想は日常の中にもあふれていると思います。監督自身は日常の中のそういったものを強く感じられるときは、どの様な時ですか?

MXU監督:人を攻撃することで自分を高める(高いと思い込む)振る舞い全般ですね。今時の言葉?なら「マウンティング」でしょうか。それはどこにでもあふれていて、人間に本質的に備わっているものだと思うし自分も無意識にやってしまうこともあります。でも、世の中のネガティブなもののかなり多くはこれにちなんだものじゃないかなと最近思っています。今はネットとかで更に増幅している。どう乗り越えるか探っていけたらです。

映画で伝えたいことと続編の構想

──映画を通じて訴えたいメッセージはありますか。

MXU監督:「同調圧力に屈しないことが真のダイバーシティ」というメッセージの映画です。 色々組織とか人間関係に思い悩んでる方やアドラー心理学が好きな方にもぜひ見てもらいたいです。

──過去のインタビューで続編について示唆されていましたが、現在も続編の構想はありますでしょうか。

MXU監督:この映画の世界観でやれることはまだあるので続編を撮りたいですね。今作は企画から上映までほぼ1年、早く発信したくてシナリオも未完のまま撮影に突き進む勢い重視の作品でしたが、次はもうちょっと撮影までしっかりシナリオなり撮影技術なり準備していきたいと思っています。 また、一度作ったらたくさんの方に見てもらえてなんぼなのですが、見てもらうための大変さはかなり学んだので、そのへんも同時並行でプランを練っていきたいと思います。 あと、今は昔の日本映画とか小説とか読んだりしています。引き出しをもっと増やして、見た人の心に残る作品を作っていけたらと考えています!

最後に

映画を撮り始めた時も公開した後も、様々な人の思いに触れてこられたMXU監督。続編については現在準備や勉強を重ねられているとのことですが、いずれ撮影が始まるかもしれません。今後の活動に期待が高まります。

MXU監督、インタビューのほうお答えいただきまして誠にありがとうございました。

障害者ドットコムニュース編集部

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