コロナに負けない!カレーライス人生
暮らし出典:Photo by Kouji Tsuru on Unsplash
最近コロナで嫌な事が多すぎて「精神障害になりそう」と思っている方も多いのではないのでしょうか?最近、精神病とまでも言わなくとも、幸福感が実感できない人が増えたのではと感じます。
私が幼いころはちょっとした事が幸せと感じれる時代でした。今より貧しく辛い事が多かった時代でしたが、現代より幸福感があったのはなぜでしょう?
かつて、ピアカウンセラーの勉強をしていた時に、人には悲しい事や辛い事があると気持ちを明るくしたり、前向きにする遺伝子が存在することを知りました。でも、この遺伝子を使わないで一生を終える人がほとんどだそうです。なぜかと言うと、この遺伝子は刺激がないと働かず、悲しい事や辛い事に対して、怒ったり愚痴を言ったり泣いたりした時に作用します。思いっきり泣いたりしたときにさっぱりした感覚になりませんか?そう、それです。
これを「感情の解放」といい、眠っている遺伝子を起こしてくれ、辛い事があっても明るく前向きにする思考回路を頭の中に形成してくれます。
今は人と直接コミュニケーションをとる事が難しいですが、電話やチャット、ペットとのコミュニケーションも感情の解放に大切です。コロナが終息した後に人生観や価値観を変えると思います。
一度形成された思考回路は一生使えます。私は生まれつきの重度障害者で、障害のせいで嫌な事もありましたが、周りの人たちが理解してくれたおかげで障害を前向きにとらえる思考回路が出来き、あまり自分の障害を不幸だと感じた事がありません。周りの友達もまれつきの重度障害者が多く、私より障害が重く余命も短い友達もいたけれど、みんな明るくて前向きで毎日が楽しかったです。
おそらく「障害からは逃げられない」という事実から、「嫌な事を前向きにとらえる」という思考回路を子どもの時に形成したのだと思います。
人の感情は沢山あり、複雑でバランスが凄く難しくてまるでスパイスの様です。スパイスと同じなので、感情の"混ざり具合"も大切です。人は嫌な感情を避けたがりますが、その嫌な感情も人生の一部としてとらえる事が大切なのです。人生80年、日数で29220日何を感じられるかで、コロナや障害の有無は関係なく豊かな人生をつくる事ができます。
もしコロナが一年で終息したら28855日人生があり、若い人であれば、当たり前の日常がすごく幸せに感じれると思います。そして、私のように人生の半ばを過ぎた人も過去の人生を振り返るとすごく幸せだった事に気付かされますね。
私はコロナが流行る前は囲碁をしたりヘルパーさんと電車で旅行に行ったり、たった二ヶ月前の事ですがすごく楽しかったのを覚えています。再び今までの日常が戻って来たら今以上に一瞬一瞬を大切にして些細な事でも幸せに感じれるでしょう。昔の物がなく何も夢が叶わなかった時代もおそらくこんな気持ちではないでしょうか?
戦後から日本は豊かさを目指して繁栄して来て何でも手に入り何でも夢が叶う国になりました。しかし、幸福感を実感できている人は少なくなっています。これが昔の人たちが目指したでしょうか?何かを忘れて来たのではないでしょうか?
豊かさや幸福は簡単に実感できるものではありません。努力や、悲しさ、辛さがないと人は幸福を実感できないのです。
気持ちを前向きにする遺伝子も感情の変化に乏しいと一生使われません。人の心の中の幸福感は難しいですが、いっぱいいっぱい泣いて、いっぱいいっぱい苦しんで、いっぱいいっぱい怒って、感情を開放すると、人は前向きになれ、新しい価値観や幸福感が生まれてくると思います。
どんな事があっても避けないで受け入れて行くと、それが、ひとりひとりスパイスの違う、人生というオリジナルのカレーライスをつくると思います。
ひとりひとりが味わいを出せる社会が幸福な社会だと思います。ですので、コロナによって味わいが出しづらくなる社会になってしまう事が感染症より怖いです。それでも、生きていたら、いつかは絶対に終息するので、今はたくさんの事を感じて生き延びる事が大事です。
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