就労移行支援事業所に通ってみて~体験談 Part.2 「問題発生」
仕事 うつ病出典:Photo by Waldemar Brandt on Unsplash
お前、臭い
私の席は窓の前でした。季節は冬。窓を開けると風が部屋の中に入ってきて、冷たい空気をもろに受ける席でした。
勤務2日目。
私が業務に入ろうとすると、上司と店長から外に呼ばれました。何かと思い出ていくと「体臭が臭い」と注意を受けました。
私は過去にも同じように体臭で注意を受けた事があります。主な原因は「汗」です。自分でも気を付けてはいるのですが、勤務前に着替えしたり、制汗スプレーや汗拭きシートを使用すれば臭いを防げることを知っています。冬場だと、それほど汗をかくことがないので持ち歩いてなかったのですが、通勤が長距離ということもあって汗をかき、臭ってしまったようです。
私はそのことを伝え、「以後、気を付けます」と返事をしてその日は終わりました。
次の日。
職場に出勤時に着替えるためのTシャツと制汗スプレー、汗拭きシートを持っていきました。いつも通りの対応です。
が。
「臭う。解決してない」
と、上司から詰め寄られました。私は着替えと制汗スプレー、汗拭きシートを持ってきて対応した事を伝えましたが、
「まだ臭う」
と、言われ翌日には塗るタイプの制汗剤を追加して職場に持っていきました。
まだ臭う
トライアル雇用中は1週間に1回、就労移行支援の担当の方にお会いして1週間の振り返りをしないといけません。最初は自力で解決できるものだと考え、軽く「臭いのことで指導を受けた」とだけ伝えました。私自身、そこまで大事になると思っていませんでした。
「まだ臭い。臭いについて何か調べたか?」
調べる?何を?私は絶句しました。
その上司が言うには「同じ部屋にいるのが苦痛なほど臭い」ということで異常だと。自覚もなく、周囲に迷惑をまき散らしているのだから、それについて何も思っておらず、何も調べてないのかということで怒られました。1時間ほど怒られました。
内容としては……
・俺が耐えきれないから、どうしたら解決するか考えろ。
・臭いの種類を病院で検査するなりして特定しろ。
・無臭が世の中の基本なんだから、無臭でいろ。
・汗が原因なんだったら汗をかかない努力をしろ。
・怒ってる最中にも臭いがきつくなった。それはストレス臭で体温が上がったときに出る臭いだから体温が上がらないようにしろ。
などなどを「業務改善命令」として言い渡されました。
汗の臭い
確かに汗の臭いに限らず、体臭は気を付けないといけない現代社会のマナーの1つで身だしなみの1種です。特に接客をする仕事では人一倍気を付けなければいけないことではあります。
汗の臭いや口臭などは専用のスプレーを使用すれば大体は解決できますし、衣服の生乾きの臭いなどはきちんと乾燥させたり消臭スプレーなどを使用することで解決します。
それでも解決しない場合はワキガ等の病気、ストレス臭など特定の状況下で発せられる臭いの可能性があります。いずれにせよ、臭いには様々な種類がありますので、気になる方は病院などで検査を受けて臭いの種類を特定した方が良いかもしれません。
それも限度というものがあります。
衝撃
ショックでした。そこまで言われなければいけないほどに自分は臭いのかと。
確かに勤務初日は何もしてなかったので、言われても仕方ないと思います。それからは自分が今ある知識でできる対応をしました。
まだ足りない。
さすがにおかしいと思った私はこのことを夜に就労移行支援の担当の方に電話で伝えました。すると、今度は担当の方から驚くべき一言が返ってきたのです。
「以前から臭かったですよ」と。
後出し
就労移行支援の担当の方が言うには……
・以前から臭いに関しては事業所の中で問題になってた。
・そのことは私に伝えた。
と、言うのです。
確かに臭いのことで職員さんから注意を受けた覚えがあります。ですが、その時は着替えをして、汗をきちんと処理すれば、問題ないことを職員さんにも臭いを嗅いでもらい確認をしていました。なので、それ以上の対策を用意してるわけがありません。
そして……
「上司さんが仰る通りに臭いに関して調べて、できる対策を全て行ってください。」
と、指導されました。
…。
……。
………。
…………は?
つづく……
うつ病