うつ病治療と認知症予防の共生共栄を

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Photo by Kris-Mikael Krister on Unsplash

量子科学技術研究開発機構(QST)などのチームが発表したところによると、うつ病など気分障害のある中高年(40代以上)の患者の脳内に、認知症の原因とされるたんぱく質が多く蓄積されている傾向が確認できたそうです。このまま気分障害と認知症の関係次第では、早期発見に役立つのではないかと期待されています。

調査では、アルツハイマーに関わる異常なたんぱく質のうちの「タウ」に焦点が当てられました。うつ病や双極性障害を持つ中高年(40~80代)の患者52人と、患者でない健康な人47人の脳を調査。結果、患者群の50%でタウの蓄積がみられ、特に重症の患者ほど多く蓄積されているという結果が出ました。健康な人の群でタウの蓄積がみられたのは14.9%だったので、これは無視しがたいデータです。

うつ病も認知症も、現在進行形で盛んに研究や調査が実施されているほど謎が多く、それでいて一刻も早い解明が求められている分野です。今回は認知症の前兆として気分障害も含まれるのではないかと示唆する研究結果でした。関連が生まれた以上は、うつ病治療と認知症予防には共生共栄の関係を築いてもらいたいですね。できれば「うつ症状=認知症予備軍」のような短絡的な解釈が横行する前に色々と明らかにしていって貰うのが理想です。

それに気分障害単体にしても、中高年やそれ以前で意味合いが大きく変わって来そうです。意味合いが変わればアプローチも変わります。もしかしたら、大きなエポックメイキングの瞬間なのかもしれません。

参考サイト

うつ病などの気分障害、認知症の前兆可能性…研究員「早期発見につながるよう研究進めたい」
https://www.yomiuri.co.jp

遥けき博愛の郷

遥けき博愛の郷

大学4年の時に就活うつとなり、紆余曲折を経て自閉症スペクトラムと診断される。書く話題のきっかけは大体Twitterというぐらいのツイ廃。最近の悩みはデレステのLv26譜面から詰まっていること。

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