第2回アートパラ深川おしゃべりな芸術祭 開催のお知らせ
エンタメ昨年、日本各地から障害者アーティストの作品が集まり街中を美術館とした「アートパラ深川おしゃべりな芸術祭」。今年も10月から第2回が行われることとなりました。
第2回の開催に当たってオンライン記者会見が行われました。今年の概要と昨年の活動報告、そしてゲストからのビデオメッセージが寄せられています。主催者ご挨拶
代表理事ご挨拶
「社団法人アートパラ深川は2020年1月に立ち上がりました。障害のある方々の作品が一般の目に触れる機会は少ない現状です。障害のあるアーティストの作品は本当に皆様の心を魅了するものばかりで、私自身も作品に触れることで活力と感動を頂いています。このような作品をもっと皆様に観て触れて頂きたい、そして障害のある方々と社会との橋渡しをしたい、深川の街全体を美術館として皆様を魅了できるようなイベントを行いたいという思いで法人を立ち上げました」
「昨年はコロナ禍という予想外の事態の中でも、全国から880点もの作品が集まり、9日間のイベントでは多くの企業様や地元の皆様からご支援を頂き、7万4000名もの方々に作品へ触れて頂くことが出来ました。今年もこのようなコロナ禍ではございますが、私たちは『第2回 アートパラ深川 おしゃべりな芸術祭』を迎えます。資金ゼロからスタートした私たちのこの想いに、そしてアーティストたちの想いに、企業様や地元の皆様にご共感頂きながら芸術祭を迎えようとしています。アートパラ深川では、障害のあるアーティストの方々の魅力を伝えるとともに、共生社会の戸を開こうと思ってスタートしました。今、SDGsを掲げているこの時代でありますとともに、世界を揺るがす事態が起きた時だからこそ皆様とアートの力で繋がり高め合える社会を作っていけたらと思います。深川から発信しますアートパラ深川芸術祭が障害者の方々の素晴らしい作品を通じて、江東区から日本に世界に繋がるような共に良き社会を作っていけたらと思います。是非、10月のイベントが楽しいイベントになりますよう皆様のお力添えを頂ければ幸いです」
実行委員長ご挨拶
「昨年来からご協力頂いた企業の皆様、ありがとうございました。本年度も、後ほど詳細について説明させて頂きますけれども、昨年以上に充実した内容で、この芸術祭を行って参りたいと思っておりますので、引き続きご支援頂ければと思います。本年度は『100年続く芸術祭にする』というスローガンを掲げています。この深川の地でスタートしました芸術祭、共に生きる社会を作っていくために、100年続く芸術祭にしていきたいと思っています」
昨年の活動報告
第1回アートパラ深川大賞選考結果
第1回アートパラ深川大賞 「春」西川泰弘さん(埼玉)
準大賞 「タボの国」石田唯我さん(富山)
厚生労働大臣賞 「コロナ収束を願い踊るジョントラボルタとトランプ大統領の娘」前野一慶さん(三重)
観光庁長官賞 「ネモフィラ通過・電車の旅」早川拓馬さん(三重)
江東区長賞 「モンナカ」渡部一喜さん(東京)
林真理子賞 「茶太郎(飼い犬)」田中悠紀さん(埼玉)
別所哲也賞 「鬼の顔」藤原大輝さん(愛媛)
谷口広樹賞 「フルーツの木」馬場悠斗さん(新潟)
杉本志乃賞 「線と色Ⅱ-1」Shihoさん
平井有太賞 「Number」藤田望人さん(大分)
みんなが大賞「アートパラ深川大賞」には落選作品は存在しません!残念ながら入選に至らなかった全ての応募者に「みんなが大賞」が贈られました。
入賞作品を2会場(門前仲町:深川不動堂・地下ギャラリー、清澄白河:ザ・フレミング・ハウス)で展示公開
大賞・入賞作品授賞式(清澄白河:中村中学校・高校、新館LADYで実施)
オープンセレモニー(門前仲町:11月15日富岡八幡宮境内で実施)
「みんなのアート絵馬神輿」の制作展示および絵馬ボードの設置(門前仲町:富岡八幡宮境内にて期間中展示)
多くの著名人にも「応援art絵馬」を描いていただきました
街なかアート展示(街中が美術館となりました)
街なかで車いす体験ツアーも実施(車いすYoutuber・Miyoさんを中心に門前仲町から清澄白河を散歩)
イベント来場者数:9日間で約7万5000人来場
ボランティア参加人数:9日間で約800人参加
協賛額(CF含む):約1900万円
第2回開催概要・イベント内容
開催時期:2021年10月22日(金)~10月31日(日)の10日間
開催場所:東京都江東区深川エリア(門前仲町駅、清澄白河駅、森下駅周辺)
街なかアート
門前仲町、清澄白河、森下各エリアに、昨年度より約100点増え、約400点の街なかアートを展示予定です。
会期中、下町の街並みとアートが融合します。昨年度受賞作品も展示する予定です。
みんなのアート絵馬神輿
地域の障害を持つ児童らが約1200点の絵馬を制作し、それをアート絵馬神輿に飾り付け、芸術祭のシンボルとして展示。
今年は「小さな芸術家の物語」として制作風景も伝えます。展示場所は門前仲町駅・富岡八幡宮境内となります。
アートパラ深川メインビジュアル大賞
来年度のメインビジュアルを決める公募展。大賞を受賞された方には50万円のビジュアル使用料を贈呈。
7月1日より作品募集開始。
清澄白河駅に隣接する深川江戸資料館B1レクホールにて、入賞・入選作品約100点を展示予定。
街歩き&アート鑑賞
カフェなどのオシャレな店や、下町風情のある店、深川七福神の社寺などでアート展示を致します。個性的なお店や七福神巡りをしつつアート鑑賞をお楽しみいただけます。
アートパラ・マーケット・フェア
昨年度受賞アーティストを中心にアートパラ深川では、賞を渡すだけで終わらずに支援を行う予定です。現在は内容の検討中につき、詳細は決まり次第の発表となります。
展示場所(予定):深川不動尊B1ロータスホール(門前仲町駅)、EARTH+gallery(木場駅近く)
その他企画 假屋崎省吾さんとのコラボ企画
オープニングセレモニー・授賞式
対話型アート鑑賞ワークショップ(オンライン開催)
マステでつくるハートアート(JAGDAコラボ企画)
車いすに乗ってアート巡り(ペルモビール社コラボ企画)
おわりに
華道家・假屋崎省吾さんからのメッセージ
「皆様からお寄せいただく障害者アートの全国コンペ『第1回アートパラ深川大賞』の大賞はじめ上位入賞作品と、私の生け花がコラボレーションすることになりました。東京にいらっしゃる世界中のお客様に観てもらいましょう。楽しみにしていてくださいませ」
「芸術祭のシンボルとなる『みんなのアート絵馬神輿』、素敵なアイデアですよね。私もこの木の絵馬に絵を描いて、それをアート絵馬神輿に飾って頂くことになりました。どんな花の絵にしようか、子ども達の絵馬と一緒に神輿になることを考えて、ワクワクしながらイメージを膨らませています」
質疑応答
―今後どのような芸術祭にしたいですか?他の地域での展開やグローバル視点含めて教えてください。
「昨年の第1回で実際に観られたお客様から、『江東区以外でもやって欲しい』というお声がけを頂いております。私たちは是非皆様と繋がりたい思いもありますので、江東区から発信し日本へ世界へ繋がっていければいいなと考えております」
―昨年は約800名ものボランティアが集まり、今年も多くのボランティアが集まるかと思いますが、どのように感じておられますか。
「今年度に関しても変わらず、ボランティアの力なくして芸術祭を開催することは出来ませんので、引き続きお願いしたい所存です。とはいえ、感染症対策のことも考慮し、なるべく人数が多くなり過ぎないよう検討しながらにはなるでしょう。一緒に作り上げていきたいという方々にご参加いただければと思います」
現代アート作家・小松美羽さんからのメッセージ
「私も絵を描きながら多くの人と関わらせて頂きまして、その中で一人ひとりの個性や才能は同じものなどなく、誰一人同じ人間はいません。私自身も絵を描く役割と使命を持って描き続けながら、前を向いて歩いていこうと思っています。この芸術祭の特徴は『みんな違ってみんないい』ということですけれども、素晴らしいなと思っていますし、私も賛同していこうと思っています。多くの皆さんに共生社会を生み出すアートの力を知ってもらいたいです」